コトここに及んで、安倍晋三総理が希望のゴールに設定した来年7月の東京五輪まで吹っ飛びかねないコロナウイルスとの長期バトル。振り返れば、安倍総理が得意とする外交パフォーマンスの晴れ舞台である今年4月の中国・習近平主席来訪への忖度が招いた「人災」と言える。医療ジャーナリストの松井宏夫氏がいう。 「そもそも中国・武漢で感染爆発が起こっている状態で、4月に習近平主席を日本に迎えることなどできるわけがありません。中国からの渡航をいち早く止めていれば、北海道などに中国人観光客を入れることはなく、国内の感染はここまで広がらなかった可能性が高いのです」 しかも現在、感染を広げている新型コロナは中国発の第1波ではなく、欧州由来で、より凶暴性の高い変異型の第2波が猛威を振るってきた。この第2波への対策の遅れが、今後の経済への致命傷にもつながりかねないという危惧も指摘されている。 「専門家委員会は、武漢由来のコ