2023/02/14 PR Blenderで不穏な「無人の風景」を生み出す、CG作家「たいらかける」が語る画づくりのコンセプト。 マウスコンピューター Blenderテクスチャモデリングライティング ごく普通の日常風景を題材にしながら、どこか「不気味さ」を感じさせるCGを生み出す、たいらかける氏。これまでの作品から、制作の秘訣や本人のバックグラウンドなどを探るとともに、現在制作で用いているマウスコンピューターのクリエイター向けノートPC「DAIV 5N」のパフォーマンスや使い勝手を伺った。 重視しているのは、腑に落ちない感覚 CGWORLD(以下、CGW):3DCGを始めて1年ちょっととのことですが、アートに関する経歴はどのような感じでしょうか。 たいらかける氏(以下、たいら):2020年に、まずは点描画やイラストなどの創作活動からスタートしました。その後、2021年の12月頃からはBle
SNSを眺めていたときに、非現実的なはずなのに、どこか親しみを感じてしまうイメージに遭遇したことはないだろうか。もしくは現実的な風景のはずなのに、どこかこの世界とはズレている場所が写されたもの。個人的な体験からいうと、Tumblrでそうしたイメージがよく流れてきていたのを覚えているが、面白いなと思いつつも深く何かを考えるということはなく、Tumblrを観ることもいつしか辞めてしまったので遭遇する機会も無くなってしまった。 しかし昨年2020年ごろから、同様のものを今度はTwitterで多く見かけるようになり、それらが「Liminal Space(s)」と名付けられていることも知った。「Liminal Space(s)」を投稿するアカウントには多くのフォロワーがつき、1つの現象になっているのも理解できたが、ではなぜこうしたイメージに惹きつけられるのだろうか。そして「Liminal Space
描かれている絵/画自体に焦点があてられがちなアニメーションだが、ボケ、広角、魚眼などレンズを通して得られる効果が表現として取り入れられている。本稿ではなかでも日本の商業アニメーションにおけるそのような効果を、黎明期ともいえる1930年代から現代に至る作品より抜粋し、変遷をたどる。 広角レンズの一例、『君の名は。』より 早世した研究者ハンナ・フランクはかつて「元来、すべてのセル・アニメーションは写真である」(註1)と述べました。僕ら視聴者は忘れがちなことですが、撮影台上でセル画や背景を重ね合わせ、それらをコマ撮り撮影することによってつくられるセル・アニメーションはたしかに絵/画を撮影した写真であるとも言えます。 とは言え、こうした事実はあまり意識されることがありません。撮影台時代のディズニー・アニメーションのキャプチャー画を見たとき、多くの人はそれを写真ではなく絵だと認識するのではないでしょ
[CEDEC 2020]キービジュアルの原画は……えっ,捨てた!? 手書き原画の発掘と保存,そして価値を伝えるバンダイナムコのセッションをレポート 編集部:御月亜希 ゲーム開発者向けカンファレンス・CEDEC 2020の初日となる2020年9月2日,「オールドビデオゲームのキービジュアルを読み解く〜歴史の中での役割とその価値の再発見〜」と題したセッションが行われた。 バンダイナムコスタジオの指田 稔氏 「CEDEC 2020」記事一覧 バンダイナムコスタジオでアートディレクター/デザイナーを務める指田 稔氏が,ビデオゲームの顔となる「キービジュアル」の手描き原画の発掘と整理保存の現状を伝える興味深い内容となっていたので,その模様をお伝えしよう。 まず指田氏は,「えっ捨てた!?」と衝撃的な見出しで,キービジュアルのサルベージレポートを紹介した。バンダイナムコスタジオには,ナムコ時代からの開発
アート系インディーゲームの開発スタジオとして知られる「Tale of Tales」は6月22日、商業向けのビデオゲームを今後は手がけないことを明らかにした。同スタジオが制作した最新ゲーム『Sunset』のセールスがかんばしくなく、初月でたった4000本しか売れなかったという。Tale of Talesはみずからのブログで赤裸々に自身の失望をさらけ出し、おもにプロモーションで売り上げ規模に見合わない開発費をつぎ込んだことを吐露し、国内外から賛否両論が寄せられた。 参考記事: “もう作ろうと思わない”アート系インディーゲームの雄「Tale of Tales」が最新作で商業的失敗 Tale of Talesは、アートゲームを販売するインディーデベロッパーとしては最大手の存在であり、彼らが商業的に失敗したとみずから報告することは、非常に感慨深い。あの報告から1か月が経ち、Tale of Tales
MAIL MAGAZINE下記からメールアドレスを登録すると、FUZEが配信する最新情報が載ったメールマガジンを受け取ることができます。 利用規約、プライバシーポリシーに同意します。 登録する 6月16日から18日にかけて、音楽とアート、テクノロジーの祭典「Sonar 2016」がバルセロナで開かれた。20年以上続くこのイベントでは、連日複数のステージでライブが行われ、多くの来場者で賑わう。同時に開催される関連イベント「Sonar+D」では、音楽やアート、テクノロジーが交差するビジネスカンファレンスやショーケースが行われ、世界各国からアーティストや学識者、企業関係者などが集まる。 今年のSonar+Dの初日6月16日、U2やコールドプレイ、デヴィッド・ボウイに楽曲を提供してきたプロデューサー、ブライアン・イーノの特別講演が行なわれた。冒頭でSonar+DのキュレーターであるJose Lui
不思議で不気味で神秘的……ルネ・マグリットの作品は、見ている者にさまざまな感情や疑問を抱かせます。図録を見るだけでは味わえない体験ができる、というのは美術展の醍醐味ですが、マグリット展にはそう思わせる仕掛けがたくさん散りばめられていました。京都では44年ぶりとなった「マグリット展」。学芸員の話を聞きながら、その奇妙な世界観を堪能してきました。 ▽ 2015年5月のイベント | Réne Magritte - マグリット展 日本での最初のマグリット展は1971年。それ以来約10年おきに展覧会が行われており、本格的な回顧展は2002年以来13年ぶり、京都では44年ぶりとなります。これまでかなわなかった作品の展示も実現する今回は、マグリットの世界観をより多面的に見ることができるそうです。日本に上陸した131点のうち、京都展で公開されるのは124点。青空を背景に巨大な岩が浮かぶ「ピレネーの城」は、
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