デザインが刷新された新1万円札(見本)=東京都北区の国立印刷局で2023年6月28日午後1時2分、藤渕志保撮影 鈴木俊一財務相は28日、20年ぶりに新しいデザインとなる紙幣(日本銀行券)を2024年7月前半に発行すると明らかにした。具体的な発行日は、来年1月をめどに財務省が発表する。 鈴木氏は同日午後、東京都北区にある国立印刷局東京工場で、新1万円札を印刷した後、偽造防止の3Dホログラムを付けたり紙幣の大きさに断裁したりする製造工程を視察した。 鈴木氏は視察後に記者会見し「偽造しづらく、誰もが使いやすい紙幣として皆様に親しまれることを期待する」と述べた。日銀の氷見野良三副総裁は、来年3月末時点で45・3億枚の新紙幣が納入予定だとしたうえで「どんな需要にも耐えられるよう対応する」と話した。