「じゃらん」や「楽天トラベル」など旅館予約サイトや、検索サイトの口コミは、消費者にとっては旅館選びの参考になる一方、旅館側は匿名の悪意ある口コミで旅館の評判を下げるリスクもある。 ある有名温泉地の旅館はこの冬、宿泊客から悪意ある口コミを書かれた。この旅館の経営者に口コミ評価に感じる理不尽さや、旅行予約サイトに集客を頼らざるを得ない背景について聞いた。(ライター・国分瑠衣子) ●泊まっている時は普通だったのに…まさかの最低評価の「1」 「部屋は本当に監獄と同じです(中略)不満だけです」。この口コミが書かれた旅館は、外国人観光客からも人気の温泉地にある。今年の正月に泊まった客がグーグルのレビュー欄に「監獄のようです」と書き、客室やサービスに最低評価の「1」をつけた。 経営する山崎雄太さん(仮名)は「宿泊プランや人数から書いたお客さんはおおよそ特定できています。朝食の内容について不満を書かれてい