今年も話題作が目白押しの蜷川幸雄だが、中でもカズオ・イシグロの小説『わたしを離さないで』の舞台化に注目が集まっている。ある運命を抱えて寄宿学校で育った男女3人の関係が、次第に変化していく様を描く物語は、2010年に映画化され話題になった。 『わたしを離さないで』チケット情報 原作をベースに映画とはまた違った舞台版の脚本を、劇団ペンギンプルペイルパイルズの主宰・倉持裕が執筆。原作のキャシー・トミー・ルースにあたる八尋・もとむ・鈴役を、それぞれ多部未華子、三浦涼介、木村文乃が演じる。 一昨年宮本亜門演出の『サロメ』、松尾スズキ演出の『ふくすけ』に出演し、蜷川作品に初参加する多部は「舞台の間は、私は生活リズムがよくなるんです。本番も稽古も時間が決まっているので、時間が不規則になりがちな映像のお仕事と比べて“規則正しい生活”になります。そのうえ、体を壊さないようにとよく食べて、よく寝るんです」と、
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