松野博一官房長官は16日の記者会見で、原油価格高騰などを受けて揮発油税などを減税する「トリガー条項」の凍結解除について否定的な考えを示した。「ガソリンの買い控えや、その反動による流通の混乱、国・地方の財政への多大な影響などの問題から凍結解除は適当でない」と述べた。
国土交通省は9日、航空機にスーツケースなどを預け入れる際、米アップルの「AirTag(エアタグ)」など、リチウム電池を内蔵した紛失防止機器の使用を認める方針を明らかにした。発火の危険があるとして禁止してきたが、空港の混雑に伴い海外では荷物紛失も起きており、位置の追跡を可能にする。 国際基準が近く改訂される見通しで、これを受け国交省は航空法に基づく告示を改正し4月中旬にも解禁する。ただ国際線は、到着国の取り扱いを確認する必要がある。 リチウム電池は衝撃などで発火の危険がある。国際民間航空機関(ICAO)の指針は、リチウム電池内蔵などの電子機器を携行せずに預け入れる場合、電源を完全に切るよう求めている。 ただ新型コロナウイルス流行が落ち着き、航空需要が急回復する中、世界的に空港の人手が不足。海外では荷物を紛失したとの声もあり、追跡機器を利用したいとの要望があった。
阪急阪神ホールディングス(HD)の次期社長に来年3月1日付で就任する嶋田泰夫副社長が27日、産経新聞のインタビューに応じ、阪急十三(じゅうそう)駅から、JR新大阪駅と、大阪駅北側の再開発地区「うめきた2期」の新たな地下駅「大阪駅」を結ぶ阪急電鉄の新線を、それぞれ令和13年に開業させる方針を明らかにした。新線は大阪駅が出発駅となる「なにわ筋線」と同じ「狭軌」と呼ばれる線路幅を阪急としては初めて採用するため、十三駅から関西国際空港方面に乗り換えなしで移動できる。 新線の名称は「新大阪連絡線」(十三ー新大阪)と「なにわ筋連絡線」(十三ー大阪)。JR西日本や南海電気鉄道などが13年に開業を計画するなにわ筋線との同時開業を目指す。 新幹線が停車する新大阪駅と、関空に優れたアクセスを持つなにわ筋線とが十三駅を通して阪急とつながることになり、訪日外国人客(インバウンド)や国内客の輸送需要を取り込みやすく
NTT東日本の通信設備に何らかの方法で放火し、インターネット回線などに通信障害を起こしたとして、警視庁捜査1課は、建造物等以外放火と威力業務妨害などの容疑で、千葉県船橋市三山、無職、釜付敦史容疑者(46)を逮捕した。調べに対し、「覚えていません」と容疑を否認しているという。 逮捕容疑は、11月20日午後3時10分から約25分間、東京都中央区日本橋の路上で、NTT東日本のハンドホールと呼ばれる通信ケーブルなどが入った縦穴(縦60センチ、横120センチ、深さ135センチ)内に、何らかの方法で放火し、ケーブル6本(被害総額約40万円相当)を燃やして、通信障害を起こしたとしている。 捜査1課によると、ハンドホール内でカセットボンベ1本と固形燃料の残りかすが見つかったほか、約100キロのフタが吹き飛んでいたことから、内部を爆破したとみられるという。
大阪市は18日、新型コロナワクチンの接種事業を委託している市内の医療機関が、有効期限を最大152日超過したワクチンを市民179人に誤って接種していたと発表した。他の自治体の住民に誤接種したケースもあり、市は医療機関から自治体へ報告するよう指示している。 市保健所によると、医療機関は今年5月7日~9月24日の間、有効期限が152日~12日超過したモデルナ社製の新型コロナワクチンを、市民179人に誤って接種した。医療機関は市からワクチンを受け取った際、配送日や有効期限などを管理簿で記録していなかったという。 府内の別の自治体が医療機関から送られてきた住民の接種記録を確認した際、ワクチンのロット番号で有効期限切れに気付き、大阪市に指摘した。現時点で健康被害は確認されていないという。
食品スーパーのライフコーポレーションの創業者で名誉会長の清水信次(しみず・のぶつぐ)氏が10月25日、老衰のため死去した。同社が11月7日発表した。96歳。三重県津市出身。葬儀は近親者で済ませた。お別れの会を来年執り行う予定だが、日時や場所などの詳細は後日決定する。喪主は妻、久子(ひさこ)さん。連絡先はライフコーポレーション秘書・広報部。 太平洋戦争中の昭和18年12月に大阪貿易学校を繰り上げ卒業後、陸軍特別幹部候補生などを経て終戦を迎えた。復員後は戦後の混乱期に大阪・梅田で露天商を営み、31年に現在のライフの母体となる清水実業を設立。36年に大阪府豊中市にライフの1号店を出店して以来、令和4年4月28日時点で近畿圏と首都圏で約290店舗を構え、売上高に当たる営業収益は7600億円を超える国内最大の食品スーパーマーケットチェーンを一代で築き上げた。 平成18年3月に、三菱商事出身で当時30
インターネット通販大手「アマゾン」のサイトに自社製品の偽造品が出品されているのに放置され、売り上げが減少したなどとして、医療機器の製造・販売業者が9月、アマゾンジャパン(東京)に対し計2億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。偽造品を扱っていると勘違いされ、深刻な風評被害にも悩まされたという業者。背景にあったのは「相乗り出品」と呼ばれる、アマゾン独特のシステムだった。 10分の1以下で販売提訴したのは、新型コロナウイルス禍で注目を集めた医療機器「パルスオキシメーター」を製造している「トライアンドイー」(神戸市)と、販売会社の「エクセルプラン」(同)。 訴状によると、エクセル社は平成23年5月、アマゾンと出品サービス契約を交わし、登録料(月額4900円)を支払って「アマゾンマーケットプレイス」に複数種類のパルスオキシメーターを出品していた。 指に挟むだけで手軽に血中酸素飽和度が測定で
由義寺跡の発掘現場で確認された上層、下層の各基壇。上層は由義寺、下層は弓削寺の基壇とみられる=大阪府八尾市(同市提供) 奈良時代に女帝・称徳(しょうとく)天皇と僧、道鏡(どうきょう)が建立した国史跡「由義寺(ゆげでら)跡」(大阪府八尾市)で、同寺の前身の建物とみられる基壇が見つかり、市が7日発表した。建物跡は道鏡ゆかりの弓削寺(ゆげでら)との見方が有力で、取り壊されて新たに高さ60~70メートルの七重塔をもつ由義寺が建立されたとみられる。称徳天皇と道鏡が権力を誇示する意味合いで弓削寺を撤去し、より規模の大きい由義寺に建て直した可能性があるという。 発掘現場は平城京(奈良市)の西京(にしのきょう)「由義宮(ゆげのみや)」に位置しており、今回発見された基壇は東西約17・1メートル。由義寺の七重塔とみられる基壇(一辺約21・6メートルの正方形)より約20センチ~約1メートル下層で発見され、規模は
9月上旬に日本にサイバー攻撃を仕掛けた親ロシア派ハッカー集団「キルネット」が資金難により、攻撃活動を事実上停止していることが30日、キルネットへの取材で分かった。広報担当者は「新たなスポンサーが見つからない限り攻撃できない。日本人はもう心配しなくてもいい」と明かした。 キルネットは9月上旬、大量のデータを送り付けてシステム障害を起こすDDoS(ディードス)攻撃を実行。デジタル庁や総務省などの省庁のサイトや、東京メトロやミクシィなどの企業サイトを一時的に閲覧できなくした。 キルネットはこれまで「ロシア政府との関係はなく、活動資金はすべて募金で賄っている」と説明していたが、9月下旬に入り、ロシア国内にある複数の金融機関の口座が凍結されたという。キルネットの創設者は27日、匿名性の高い通信アプリ「テレグラム」に「予算もサーバーもなく、活動を継続できない」と投稿した。
平成27年、業務後に急死した家事代行兼介護ヘルパーの女性=当時(68)=を巡り、労働基準法が適用されない「家事使用人」との理由で労災と認めなかった渋谷労働基準監督署の処分は不当として、夫(75)が国に取り消しを求めた訴訟の判決で、東京地裁は29日、請求を棄却した。 家事使用人は、個人の家庭から指示を受けて家事をする者とされ、労基法上は労働者とみなされない。 片野正樹裁判長は判決理由で、女性が東京都の訪問介護・家事代行サービス会社から利用者の家庭に派遣され、介護や家事に従事したが、家事に関する雇用契約はこの家庭と結んでおり、会社の業務とは認められないと指摘。女性は家事使用人に該当するとした。 訴状などによると、女性は27年5月、「要介護5」の利用者宅に泊まり込んで約1週間ほぼ休みなく働き、勤務を終えた日の夜に入浴施設で急性心筋梗塞を発症して死亡した。夫は労災申請したが認められず、再審査も退け
新型コロナウイルスの流行「第7波」のなか、後遺症の一種「ブレーンフォグ」への注目が集まっている。「ブレーン」は「脳」、「フォグ」は「霧」。文字通り頭の中に霧がかかったような状態で、集中力や記憶力の低下といった症状がみられる。現時点で治療法は確立されておらず対症療法しかないという。専門家は感染者数の増加に伴って患者は増えるとして、警戒感を示している。(深津響) 「まさか自分がなるとは…」 ブレーンフォグを発症した、熊本県の女性(64)はこう振り返る。 女性は、沖縄県の息子夫婦の家を訪れていた5月6日、孫を経由して新型コロナに感染したとみられる。発熱やのどの痛みなど目立った症状はなかったが、検査の結果は陽性だった。 異変を感じたのは、自宅療養期間が終わってからだ。睡眠を十分にとっているはずなのに、日中、頭が重く眠気に襲われる。感染以前は、時間を忘れ、日に3~4時間も趣味の切り絵に没頭していたが
新型コロナウイルス禍によるストレスなどを背景に、痛みと発疹を伴う「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」の患者増加が懸念されている。従来は加齢などで発症が増える傾向にあったが、近年は若年層でも目立ち、コロナ禍で拍車がかかっている恐れがある。人によっては痛みが長期間続くこともあり、医師らは早期治療とワクチン接種の重要性を呼び掛けている。 帯状疱疹を発症すると、ピリピリ、チクチクとした痛みに付随し、水ぶくれを伴う発疹が現れる。症状は胸から腹部、背中にかけて出ることが多く、顔や耳の近くに出ると顔面神経まひや難聴などを引き起こすこともある。 治療は抗ウイルス薬の投与が中心で、発疹が出てから3日以内が望ましいとされる。通常2週間ほどで皮膚症状は治まることが多いが、痛みが長期間持続する「帯状疱疹後神経痛(PHN)」に移行するケースも少なくない。 痛みの度合いは個人差があるものの、「焼かれるような」「風が当た
泡で優しく包み込んで、隅々までピカピカに-。大阪府豊中市にある、自転車専門の洗車店が評判になっている。世界を舞台に活躍した整備士が日本で初めて開いた専門店。コロナ禍でも、密を避けられる交通手段として期待される自転車の洗車を通じて、日本に真の自転車文化を根付かせようという狙いがある。 30分で新品同様の美しさに自転車洗車専門店「LAVAGGIO(ラバッジョ)」は阪急宝塚線服部天神駅から徒歩約5分の場所にある。店を訪ねると、ちょうど数台の自転車の洗車中だった。 車輪を外してフレームだけにすると、油汚れを落とす専用溶剤の入ったスプレーを全体に吹きつける。水で予洗いをすると、車体についた汚れが落ちて、黒っぽい水になって流れる。次に泡状のスプレーをかけ、これもしっかりと洗い流し、その間に手際よくタイヤも洗浄。約30分もすれば新品のような輝きを取り戻した。最後はギア部分などに注油を施して完成だ。
小田急線の車内で複数人が刺され、祖師ケ谷大蔵駅で救護活動をする警察官や消防隊員ら=6日午後、東京都世田谷区(宮崎瑞穂撮影)東京都世田谷区の小田急線の車内で6日夜、男が刃物を振り回すなどし乗客の男女が次々と襲われた事件で、警視庁は7日、殺人未遂容疑で、身柄を確保していた男を逮捕した。男は川崎市多摩区西生田、職業不詳、對馬(つしま)悠介容疑者(36)。容疑を認め、「誰でもよかった。人をたくさん殺したかった」などと供述しているという。警視庁は成城署に捜査本部を設置。詳しい犯行の経緯などの調べを進める。 捜査本部によると、事件があったのは6日午後8時半ごろ。藤沢発新宿行きの上り快速急行(10両編成)で、對馬容疑者が6両目から先頭方向の9両目まで移動しながら、持っていた牛刀(刃渡り約20センチ)などで次々と乗客を襲った。牛刀の柄が折れた後、サラダ油を車内にまき、持っていた着火装置で火を付けようとした
インターネット上で昨年11月、「『そば湯』を飲む彼氏を受け入れられそうにない」という内容の匿名投稿が話題になり、「そば湯を知らない人がいるのか」と驚きの声が上がった。そばは東日本、大阪など西日本はうどん文化といわれる。その大阪で「そば湯」を知らない人はどのくらいいるのだろうか。街頭で30人に直撃すると、ほぼ半数の14人がはっきりと分かっていなかった。「風呂の入浴剤?」「スープ?」「そば粉をすりつぶした飲み物?」と想像力豊かな回答が聞かれたほか、「彼女が飲んだら正直ひく」との声も。そば粉を団子状にした「そばがき」に至っては食べたことがあるのは2人だけ。関西人にとってやはりそばは遠い存在なのか。(張英壽) 「茹で汁ごとき」という匿名投稿に騒然 ネット上で話題をさらった匿名投稿のタイトルは「そばの茹(ゆ)で汁を平気で飲む彼氏」。「はてな匿名ダイアリー」に掲載された短い投稿で、全文を紹介すると、「
東京都新宿区下落合のマンション地下駐車場で二酸化炭素(CO2)を含む消火用ガスが噴き出し作業員4人が死亡した事故で、天井の張り替え作業の工程で誤って電気信号が流れ、消火装置が作動した可能性があることが21日、捜査関係者への取材で分かった。構造上、電気信号が流れない限り、装置は起動しないことが判明したという。事故から22日で1週間。警視庁捜査1課は今後、再現実験を行う方針で、作業工程を確認し誤作動の端緒を検証する。 捜査関係者によると、地下1階の駐車場では、CO2を含むガスの噴射で火災を抑える仕組みの消火装置を採用。天井には熱感知のセンサーと煙感知のセンサーが計12カ所に設置されており、両センサーが熱や煙を感知すれば、それを示す微弱な電気が信号として流れ、ガスが噴出する仕組みになっていた。今回も最初に熱センサー、その後に煙センサーがそれぞれ感知して反応していたことを示す形跡が確認されたという
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