【ロンドン=板東和正】AP通信は15日、米政府高官の話として、ロシアのミサイルがウクライナに隣接する北大西洋条約機構(NATO)加盟国のポーランドに着弾し、2人が死亡したと報じた。APによると、ロシアが2月にウクライナに侵攻後、ロシアの兵器がNATO加盟国に着弾するのは初めて。 英スカイニューズなどによると、ミサイルが直撃したのはウクライナとの国境に近いポーランド東部プシェボドゥフ。穀物を乾燥させている地域だった。ロシアは15日、首都キーウ(キエフ)や西部リビウなどウクライナの広範囲を攻撃していた。 ロシアはポーランドへの攻撃を否定している。 米国防総省報道官は「報道を裏付けるような情報はない」としつつ、「真剣に受け止め、調査しているところだ」と述べた。 ポーランドの政府報道官は同日、ツイッターで、ポーランドのモラウィエツキ首相が国家安全保障と防衛に関する緊急会議を招集したと発表した。 米