防大生の日常は“学生舎”と“校友会”にある 防衛大学校には、槇初代学校長の時代から語り継がれるいわゆる3本柱と呼ばれるものがある。教育・訓練、学生舎、校友会だ。この3本柱のうち、学生舎と校友会がまさに防大生の日常生活そのものを表わすともいえる。それくらい、学生たちにとっては重要な柱だ。学生舎は学生たちが寝食をともにする場であり、それだけでなく大隊、中隊、小隊、そして各部屋での生活空間が広がっている。朝・昼・晩と日常的に学生同士が接し、喜怒哀楽をともにし、同期の仲間や先輩・後輩、そして彼らを日常的に指導する若い指導教官たちに出会う場でもある。 また、校友会は一般の学校のクラブやサークルなどの部活動にあたり、ほぼ全員がいわゆる体育会に属することになるが、同時に上級学年になると文化系の部などにも所属する。もちろん体力を鍛え、団体活動を実践することで集団行動の意義を学ぶ場ではあるが、これが重要なの