フィリップ・K・ギルバート『高い橋の男』…ではなくケント・ギルバート『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』によると「『公』よりも家族愛を上に置く価値観を突き詰めていくと、結果的に『公』よりも『私』を重んじることに向かいます」(p.25)とのこと。高橋史朗氏(すごいよ!!シロウさん)たちの親学は「公」的に迷惑だから止めようね。「最近の研究では、DNAを解析してみたところ、日本人、中国人、韓国人のDNAには、大きな違いがあることが判明したそうです」(p.6)。えっ。「『対等』という概念が存在しない、儒教思想の呪い」(p.65)の教育勅語の精神が日本人のDNAとして伊藤哲夫氏(ネトウテツオ)の心に残っているんです、それが定説です。それは伊藤哲夫の勝手なんですよ。「有名な『焚書坑儒』」(p.21)といえば、壺橋史朗氏はビデオ『性教育過激派のねらい』に出演し、性教育の副読本を焚書しぐさ。ちなみに擬
まず「金のない」は当然に貧困問題として、「キモくて」が外見を指しているならルッキズム、「オッサン」が年齢への低評価ならエイジズム……どれも社会がとりくむべき差別問題であることに間違いない。 ルッキズムのない社会ってどんなもの? 日向市のサーファー動画とテッド・チャン「顔の美醜について」 - wezzy|ウェジー ルッキズムとは「外見に基づく差別・偏見」という意味で、レイシズム(人種差別)やセクシズム(性差別)から派生する形で70年代末から使われ始めた、比較的新しい言葉だ(オックスフォード英語辞典より)。 エージズムとは - コトバンク 年齢による差別。特に、高齢者に対する差別。 しかし「キモくて金のないオッサン」という属性をもちだす人は、しばしばそれが他の属性より無視されていると主張し、全ての属性が救われなくてもいいと主張する。この匿名記事もそうだ。 「弱者を救えば最終的には貴方も救われる
アレ「つまりですね、いわば、えー、善意でですね、善意によって、いわば、この、たとえばですね、たとえば、安倍晋三記念小学校という名前を使うことは止めてくれと、妻から言っている、にもかかわらず、えー、それは、その通りに、して、いない、ということで、ありますし、いわば、そういう、
近ごろよく聞く言説に、 「ドイツは第二次世界大戦での悪行をすべてヒトラーとナチスに押しつけて、ドイツ人自らは潔白だと主張していてずるい」 というようなものがある。 これはあまりにドイツの戦後史と現状に無知な言説であろう。 確かに、1950年代の東西ドイツではそのような主張は行われた。東ドイツでは、「ナチ的なもの」は社会主義化によって一掃されており、ドイツの「ナチ的なもの」を引きずっているのは西ドイツだ、という主張がなされたし、西ドイツでは、たとえば「国防軍潔白論」のような、ナチとドイツの切り離し的な論が幅をきかせていた。 しかしそれは戦後史の前期の話である。 1980年代から、「ナチを非難するのはいいが、それではその時ドイツ国民は何をしていたのか。ナチを熱狂的に迎え入れたのはドイツ国民ではないか」という反省論が、実証的な歴史研究者を含めた西ドイツの各層から生まれる。 そのきっかけになったの
そもそも戦いになっていると言えるのか、なんのための戦いなのかも分からない。 吉村大阪市長による、従軍慰安婦像設置に伴うサンフランシスコ市との姉妹都市提携解消についての話である。 たった1つの像をめぐる争いで、60年に及ぶ大阪市とサンフランシスコ市との姉妹都市としての交流がなくなってしまったのだ。 www.nikkei.com 従軍慰安婦像設置~大阪との姉妹都市提携解消までの経緯 「歴史戦」という政治運動 結局国益を毀損する人々 従軍慰安婦像設置~大阪との姉妹都市提携解消までの経緯 エリック・マー市議を中心とした中国系市民団体の求めにより、2015年9月22日、サンフランシスコ市にて慰安婦の記念碑や像を設置するよう求める決議案採択が全会一致で採択された。その2年後の2017年9月22日、市内の公園に像が設置され除幕式が行われた。 大阪市は、サンフランシスコ市と60年前から姉妹都市の関係にある
相変わらず「吉田証言」の一点突破全面展開的発想で大阪市長が愚行を繰り広げている今日このごろですが、「強制連行」を巡ってはもう一つ「強制されたというなら兵隊さんや従軍看護婦だって同じだ」という否定論があります。軍がつくった「慰安所」の規定で外出や廃業が「許可制」になっていることは否定し難いので、「兵隊や従軍看護婦だって自由にやめたりできない」というわけですね。 この論法が誤っているのは、「正当な根拠を持つ強制とそうでない強制」という当たり前の区別を無視しているからです。大日本帝国では兵役には憲法上の根拠があり、さらに兵役法という法的な根拠がありました。従軍看護婦についても、日赤の看護婦養成規則に有事の際の従軍の義務が規定されています。 これに対して、いかに大日本帝国といえども国家が帝国臣民(あるいは占領地の住民)に性労働を課す根拠となるような法などありません。改正野戦酒保規程は「慰安所」設置
美術館の作品撤去とか俳句不掲載とかあったわけですけれど、さて、自治体の肩を持った人たちはどうするんでしょうね。という嫌味を残しておきます。
朝日が比較的にくわしく報じていた。106ヵ国による意見表明を受けて、最終的な報告書では218の勧告が記載された。 http://www.asahi.com/articles/ASKCJ5HDGKCJUHBI01G.html その対象は広範にわたり、たとえば高市早苗総務相の停波発言*1を思い出させる勧告もある。 当局側が行政指導の根拠として持ち出す可能性がある「政治的公平性」を求める放送法第4条について、米国の「廃止」を求める勧告が含まれた。 袴田事件を思い出す勧告もある。世界最長の収監期間や、再審請求が何度も棄却されたことで世界的にも悪名高い。 死刑の廃止や一時停止、死刑囚の待遇改善を求める勧告も多く盛り込まれた。 これらの勧告に前後して、従軍慰安婦問題にまつわる勧告の記載が記述されている。 日本政府が前回からの成果として挙げた2015年12月の日韓慰安婦合意について、韓国政府から否定的な
本題は「この選挙で、ネット右翼は終わり新たに「ネット左翼」が生まれた/【緊急対談】不毛な左右対立は加速する (古谷 経衡,辻田 真佐憲)」についてです。 前記事の「ネトウヨに関する認識について」は、ネトウヨを世代別に分類し性質やリアルの実態がそれぞれ異なることを示しておくための記事です。 「ネット左翼」 ここまでが前提です。ネトウヨに対する私の理解が古谷氏のそれとは異なるため、これを明らかにしておく必要がありました。 さて、古谷経衡氏、辻田真佐憲氏の対談の中には「ネット左翼」なるものが出てきます。 「ネット左翼」については、だいたい、こんな印象で述べられています。 辻田:今回、希望の党はああいった形で途中で失速し、最終的には立憲民主党が善戦しましたが、もっと引いて全体を眺めてみると、やる前から「自民党の大勝」という結果が見えていた選挙でした。 でも選挙期間中、私がネット上でこういった意見を
呉智英氏の「伊藤博文暗殺 不可解な三発の銃弾と安重根に協力者が存在説(11/14(火) 16:00配信 NEWS ポストセブン)」という記事についてです。 ケント・ギルバート氏のようにヘイト満タンの記事ではありませんが、最後にこんな記載があるのがいただけません。 次に、伊藤博文の韓国観である。伊藤は日韓併合消極論者だった。もともと朝鮮民族の自立自治の能力を信頼しており、国際情勢を考慮して韓国を保護領化するにとどめるべきだと考えていた。ところが、伊藤暗殺によって併合の勢いは一気に進み、翌年には日韓併合となった。安重根の行動は逆効果だった。しかも、安重根義士説が定着した以上、真犯人追及はできなくなり、永遠に真相は葬られる。大野芳は、軍部強硬派と右翼勢力が背後にあると推測している。 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171114-00000020
山口放送が制作し、NNNドキュメント'16で放送された「奥底の悲しみ〜〜戦後70年、引揚げ者の記憶〜」について、山本めゆ・日本学術振興会特別研究員が次のような告発を行っています。 日本学術振興会特別研究員の山本めゆと申します。山口放送制作「奥底の悲しみ」において私の論文の知見があたかもこの作品のオリジナルな発見であるかのように表現されたことから、今後のクレジット表示等を求めて山口放送とディレクターの佐々木聰氏に対し申入れを行いました。 (http://okusokomondai.blogspot.jp/2017/11/2013coegcoepdf-httpci.html) 実は今年の8月に放送された NHK ETV特集の「告白〜満蒙開拓団の女たち〜」についても、ノンフィクション・ライターの平井美帆氏が同じような告発をウェブサイトで行っていました。もっとも黒川開拓団については社会理論・動態研
若林宣氏の主張に対して、文脈をとらえそこねた反論ばかり集めているTogetterを見かけて、歴史の忘却ぶりに頭をかかえた。 若林宣氏の「戦前の言論統制はエログロナンセンスから始まったというのは偽史」という主張とそれに対する反論 - Togetter まず発端は森奈津子氏のツイート。自身がエロとナンセンスを多用する表現者らしいポジショントークとして理解はできる。 それに対して若林宣氏は、エログロナンセンスの時期より前から、風俗もふくめてさまざまな言論統制があったと指摘した。 エログロナンセンス以前から性風俗が制約されたと指摘するツイートに対して、大正以前の性関連のとりしまりをもちだしても、そもそも反論として成立しない。 簡単に時系列を確認しておくと、新聞が政府権力の圧力に屈した白虹事件は1918年のこと。 白虹事件(はっこうじけん)とは - コトバンク 1918年『大阪朝日新聞』が政府権力と
新聞紙法の話が夕べさんざん流れてたのを見てふと思い出したが、「新聞が戦争を煽った(から新聞や当時の新聞をルーツに持つメディアが政府の責任を云々するのはどっちもどっち)」みたいな話をするひとらは、新聞紙法や当時の紙の流通統制に対してはどう思ってるんすかね。と常々
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