リニア中央新幹線の建設工事をめぐり大手ゼネコン4社が不正な受注調整を繰り返していた疑いが持たれている事件で、各社は部長クラスの幹部が窓口となり、受注を希望する工事などについて定期的に協議していたことが関係者への取材でわかりました。東京地検特捜部と公正取引委員会は、独占禁止法違反の疑いで巨大プロジェクトの入札の実態解明を進めるものと見られます。 これまでに発注されたリニア関連の工事のうち7割近くを「鹿島建設」「清水建設」、「大林組」「大成建設」の4社の共同企業体がほぼ均等に受注していますが、各社は部長クラスの幹部が窓口となり、受注を希望する工事について定期的に情報交換していたことが関係者への取材でわかりました。 そして4社の幹部らは品川駅や名古屋駅の新設工事など複数の工事で事前に落札業者を決めるなどの受注調整を繰り返していた疑いがあるということです。 特捜部と公正取引委員会は不正な受注調整に