認知症患者への接し方 自尊心を傷つけない - 熊本日日新聞－認知症の患者さんは不安感を抱えているようです。 「患者さんは記憶障害のために体験の全体を忘れます。記憶の帯が切れ切れになり不安感やパニック、混乱状態、間違い行動などのＢＰＳＤ（行動・心理症状）を来すこともあります。ＢＰＳＤは日常生活の中で何とか適応しよう、自尊心を保とうとした結果と考えられます」 「したがって、『何をやっているんだ』『止めなさい』などと説明を要求したり、忠告や注意をしたりすると、不安や混乱を助長します。まずは、患者さんの気持ちを受け止めて不安を解消し、その行動の理由を考えて対応する必要があります」 －接し方のポイントは。 「まず、自尊心を傷つけないことです。患者さんには『いい仕事をしてきた』『たくさんの子どもを育てた』といった自負があり、認知症になってもその自尊心は変わりません。間違った行動などを頭ごなしに否定したり注意したりすると、自尊心を著しく傷つけます」 「患者さん
