未来ある子どもたちを導き、いじめに立ち向かうべき教師が、後輩に重ねていた凄絶ないじめ。ゆがんだ職場を糺(ただ)し、悪質な教員を教壇から追放するために、だれかが音頭をとるべきだが、それはあなたたちでしょう。沈黙している場合ではないですぞ、日教組! *** 神戸市の東須磨小学校で起きていた4人の教員による後輩教員への凄絶ないじめは、いや、いじめというより虐待もしくは暴虐とでも呼ぶべき行為だが、こんなことが自分の職場で起きていたら、だれもが身のすくむ思いだろう。 いまこそは、全国の組織率が22・6%まで下がったとはいえ、依然として日本最大の教職員団体である日本教職員組合(日教組)の出番である。事実、日教組には最優先課題として、職場環境改善に取り組んできた実績があるのだ。 最近では、働き方改革にも熱心で、文部科学省担当記者がいうには、 「9月にも、働き方改革がテーマの日教組の討論集会が都内で開かれ