猪瀬直樹・東京都知事が昨年8月、2020年五輪招致を巡って、国際オリンピック委員会(IOC)が「行動規範」で禁じている他の立候補都市を東京と比較する発言をツイッター上でしていたことがわかり、猪瀬知事は2日の記者会見でこの書き込みを削除したことを明らかにした。 当時は副知事で五輪招致の担当ではなかったが、「IOCの行動規範を深く理解していなかった」などと弁解した。 昨年8月11日の書き込みで猪瀬知事は、イスタンブールについて「シリア内戦など不利な条件」と分析。「マドリードは欧州危機」などとライバル都市の状況を論評し、「東京はきわめて有利な状況にある」などとつぶやいていた。 猪瀬知事は4月27日の米ニューヨーク・タイムズ紙のインタビュー記事の中で他の立候補都市を批判したなどとして、IOC側から行動規範の順守を求められた。記者会見では「不適切な表現についておわびをし、IOCは『それでオーケーです