作る作品は次から次へと続編が作られ、OVAが作られ、映画が作られる。またおもちゃは馬鹿売れし、LDは馬鹿売れし、グッズは馬鹿売れする。星山先生の一作よって倒産寸前のおもちゃ会社は息を吹き返し、数年に及ぶブームが起こり、マニアは同人誌を作りまくる。星山先生は70年台から80年代にかけて、文字通りアニメ界を牽引していくことになる。・・・この功績が、星山先生に経済的に反映されていれば言うことは無いのだが、実勢は由も無い・・・。 アニメの脚本における要素として、コンセプト(設定・世界観など)、ストーリー(物語の流れ、テーマなど)、キャラクターの3要素があると思う。コンセプトに優れた作家としては五武冬史・松崎健一などがいるが、星山先生はストーリーとキャラクターに優れたタイプ。目新しさはあまり無いものの、コンスタントな高レベルでの安定感は、同世代の脚本家の中では群を抜いている。星山先生の特徴は、下記に