『怒りのグルメ』(土山しげる)ロングレビュー! 庶民のささやかな幸福=食をないがしろにする輩は許さねえ! 噴飯男(フンパンマン)、怒る!! ロングレビュー土山しげる実話BUNKAタブー怒りのグルメ 2015/08/19 『怒りのグルメ』 土山しげる コアマガジン \583+税 (2015年6月22日発売) 潤いのない都会のジャングルで、食べ歩きはつかの間の心のオアシス。ふらりと入ってみたお店の料理に喜んだりガッカリしたりする日常グルメマンガは、いつの時代も途切れることのないひとつのジャンルだ。 実写ドラマ版が人気の『孤独のグルメ』も、10数年前から深く静かに広がっていた人気に、深夜テレビでうまそうなものを喰う「飯テロ」の爆発力が重なったかたちだ。 そういう作品では、「ガッカリ」はあっても「怒り」はない。 お店選びがスリルがあるのは、当たり外れのバクチ性があるから。見た目で選んだ自分が悪い、