日銀が市場に供給しているお金の量を示す「マネタリーベース」は、大規模な金融緩和を背景に、先月末の時点で325兆7000億円余りと、12か月連続で過去最高を更新しました。 日銀の発表によりますと、先月末時点のマネタリーベースは325兆7375億円となり、前の月に比べておよそ6900億円増加しました。 これは、日銀が市場から国債などを買い入れて大量の資金を供給する大規模な金融緩和を進めているためで、マネタリーベースは12か月連続で過去最高を更新しました。前の年の同じ時期と比べると、マネタリーベースはおよそ34%増加したことになります。 日銀は目標としている2%の物価上昇を実現するために、マネタリーベースを年間80兆円のペースで増やす方針を掲げていますが、原油価格の値下がりなどの影響で消費者物価の上昇率はこのところ去年の同じ月に比べ0%程度にとどまっています。日銀は来年度の前半ごろには物価上昇率