2019年9月14日、内田樹さんが館主を務める神戸市住吉の凱風館で、ALL REVIEWSのイベント「内田樹×鹿島茂、カール・マルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』を読む」が開催されました。凱風館は合気道の道場、お二人も正座して対談。道場は、天井も高く、80名の人が入っても圧迫感のない作り。良い気に包まれた会場で、対談は終始和やかに進みます。 もっとも、課題本『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』は、当時の歴史情勢を知らないとかなり難解。そこは、歴史に詳しいお二人のこと、この本が書かれた歴史的背景を丁寧に説明してくださいます。特に、鹿島さんはナポレオン三世の伝記『怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史』という著作があります。どんな風に話は展開していくのでしょうか?2回にわたってご紹介します。 マルクス渾身の同時代レポート『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』 今回の課題本、『ルイ・