JetBrainsは、同社が主導して開発しているプログラミング言語「Kotlin」のメジャーバージョンアップとなる「Kotlin 2.0」を、日本時間5月23日に行われたイベント「KotlinConf'24」で発表しました。 KotlinはJavaVM言語として登場し、2017年にAndroidの正式な開発言語になったことで急速に注目度を高めました。現在ではサーバサイドやAndroid、iOS、Windows、Webアプリケーションなどの開発にも対応するマルチプラットフォーム……
HashiCorp、TerraformをフォークしたOpenTofuに対しコードの不正コピーを警告。OpenTofuは完全否定 HashiCorpは昨年(2023年)8月、Terraformを含む同社製品のライセンスを、商用利用に制限があるBusiness Source License v1.1(BSL1.1)に変更すると発表。これに反発し、ライセンス変更前のTerraformをフォークしたプロジェクトとしてLinux Foundation傘下で登場したのが「OpenTofu」です。 参考:Terraformのフォークが「OpenTofu」としてLinux Foundation傘下で正式ローンチ。OpenTFから改名 しかしHashiCorpはこのOpenTofuを歓迎するつもりはまったくなかったようです。 HashiCorpがOpenTofuにコードの不正使用を警告 HashiCorpは
マイクロソフトとOpenAIが15兆円をAI用のスーパーコンピュータに投資、Amazonは22兆円をデータセンターに投資へ。米報道 マイクロソフトとOpenAIは1000億円(1ドル150円換算で15兆円)を投資し、4年後の2028年に「Stargate」と呼ばれるAIのためのスーパーコンピュータを立ち上げると、相次いで米国で報道されています。 一方でAmazon.comはAI関連やデジタルサービスの需要の爆発的増加に対応するため、向こう15年で1500億ドル(1ドル150円換算で22兆5000億円)をデータセンターに投資すると報道されています。 マイクロソフトとオープンAI、1000億ドル規模のデータセンター計画=報道 | ロイター アマゾン、データセンターに約1500億ドル投資へ-AIブームに対応 - Bloomberg マイクソフトとOpenAIが15兆円を投資する「Stargate
NGINXのコア開発者がF5の経営陣に反発、NGINXをフォークし「FreeNginx」を立ち上げ。F5の経営陣がポリシーや開発者の立場を無視したと オープンソースで開発されている軽量なWebサーバのNGINX(エンジンエックス)は、開発元であるNGINX社が2019年にF5ネットワークスに買収されたことで、それ以後はF5ネットワークスが開発を主導してきました。 参考:NGINX、F5による買収を正式発表。F5のロードバランサとNGINXのプロキシなどにより総合的なアプリケーションサービスを提供 しかし、NGINXコア開発者の1人であるMaxim Dounin氏が最近のF5ネットワークス経営陣の方針に反発し、NGINXをフォークして「FreeNginx」の立ち上げを発表しました。 Nginxのフォークは相談せずに決めた 今回FreeNginxを立ち上げたMaxim Dounin氏は、NGI
AWS、高速起動にこだわった軽量なJavaScriptランタイム「LLRT」(Low Latency Runtime)をオープンソースで公開。AWS Lambdaでの利用にフォーカス Amazon Web Services(AWS)は、実験的な実装としてサーバレス環境のAWS Lambdaで使うことにフォーカスした軽量なJavaScriptランタイム「LLRT」(Low Latency Runtime)をオープンソースで公開しました。 LLRTはRustで開発され、JavaScriptエンジンにはQuickJSを採用しています。 LLRTの最大の特徴は、現在のJavaScriptランタイムにおいて性能向上のために搭載されているJITコンパイラをあえて搭載せず、よりシンプルで軽量なランタイムとして実装することで高速に起動することにこだわっている点です。 これにより(Node.jsやDenoや
Docker社は、2023年に買収したMutagenの技術を1月25日付でリリースされたDocker Desktop 4.27に統合し、ファイルアクセスの速度を最大で2倍から10倍に向上させたことを明らかにしました。 Docker Desktopを用いた開発環境の課題の1つは、Docker Desktop環境で開発対象としている仮想マシンにあるファイル群と、仮想マシンをホストしているローカルマシン上のファイルとのやりとりに時間がかかることでした。 これはDocker環境からホストのファイルシステムにアクセスするためのbind mountと呼ばれる仕組みに主に起因するものです。 仮想マシンとホストマシンのファイルを高速かつ低遅延で同期 これを解決するのが、今回Docker Desktop 4.27で統合されたMutagenのファイル同期機能です。これはDocker Desktopが構築したコ
ウクライナ軍に入隊したアジャイルコーチが、さまざまなメソッドを駆使して中隊長としてのリーダーシップを実現した話(前編) アジャイル開発の代表的な方法論であるスクラムをテーマに、都内で1月に開催されたイベント「Regional Scrum Gathering Tokyo 2024」で、経験豊富なアジャイル開発のエキスパートとしてウクライナを拠点にアジャイルコンサルタントをしていたドミトロ・ヤーマク(Dmytro Yarmak)氏が、ロシア軍の侵攻後にウクライナ軍に入隊し、中隊長としてリーダーシップを発揮するためにさまざまなメソッドを駆使して軍隊の組織を変革していった経験を語ったセッション「A True Story of Agile Coaching in Ukrainian Armed Forces」が行われました。 軍隊という、企業とは異なる構造や目的を備えた組織で、しかも多くの民間人が入
グローバルなデータセンターの電力消費量が4年で2倍以上に急増、国際エネルギー機関が予測。今後のAI分野の競争は電力調達が勝敗を握るようになるか? 国際的なエネルギー安全保障や経済成長、環境保護などを掲げるIEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)は、2024年から2年後の2026年のエネルギー関連予測を記した「Electricity 2024」において、グローバルなデータセンターの電力消費量は2026年には2022年の2倍以上に急増するとの予測を明らかにしました。 この電力消費量は日本全体の電力消費量に匹敵するとのこと。 同機関はこの予測の中で、データセンターにおける電力消費の急増を抑えるには、効率化を含む規制の更新と技術的改善が不可欠であるともしています。 該当箇所のエグゼクティブサマリーを引用します。 Electricity consumpti
HashiCorpの創業者の一人であるミッチェル・ハシモト氏が先月(2023年12月)中旬、HashiCorpを去ることを明らかにしました。 ハシモト氏は2012年の同社創業から2016年まで同社CEOを務め、その後2021年までCTOを務めた後にフルタイム開発者として社員の立場で仕事をしていました。 After more than 11 years, I've decided to move on from HashiCorp. HashiCorp achieved more than my wildest dreams and I'm proud of the role I played. While this has been long planned, its still an emotional day. Here is the letter I shared with empl
GitHub、1200台以上のMySQL 5.7を8.0へアップグレード。サービス無停止のまま成功させる GitHubが提供するGitHub.comは、世界最大のソースコード管理システムを始めとするソフトウェア開発者向け支援サービスを提供しています。 そのGitHub.comはRuby on Railsで構築されており、同社はつねにRubyとRuby on Railsをアップデートし続けていることを今年(2023年)4月に明らかにしています。 参考:GitHubは200万行規模のRailsアプリケーションであり、毎週RailsとRubyを最新版にアップデートし続けている そして同社はこのGitHub.comを支える1200台以上のMySQL 5.7を、GitHub.comのサービスレベルを維持したまま1年以上かけてMySQL 8.0にアップグレードしたことをブログで明らかにしました。 Up
大手クラウドはクラウド専用チップで戦う時代へ。各社がクラウド基盤に専用SoC、サーバにArm、AI処理に独自プロセッサを相次いで採用 今から10年以上前にクラウドが登場した当時、その中味はインテルのプロセッサを搭載したサーバとその上で実行される仮想化ハイパーバイザを中心に構成されていました。 しかしその後、2017年にはAmazon Web Services(AWS)は、クラウド基盤に独自開発したSystem on a Chip(SoC)を載せたNitro Systemを2013年から採用していることを明らかにします。 同じ2017年、Googleも機械学習に最適化した専用プロセッサを利用したサービス「Cloud TPU」を発表するなど、大手クラウド事業者はその規模を活かしてクラウドに最適化したチップを開発し採用することで、他社との差別化を図ろうとしていることが明らかになってきました そし
Cloudflare、Workers KVの更新に失敗し障害発生。しかも復旧用ツールがWorkers KVに依存しており使えず、手動で緊急対応 Cloudflareは10月30日、同社がキーバリューストアとして提供しているWorkers KVの社内アップデート作業に失敗したことで、Workers KVのみならずCloudflare Pages、Cloudflare Access、Cloudflare Workers、Waiting Room、Cloudflare Dashboardなど各種サービスが世界協定時2023年10月30日19時54分(日本時間10月31日4時54分)頃から約37分間、サービスの一部または全部の機能が使えないなどの障害を起こしました。 幸いにも比較的短時間で復旧した障害でしたが、同社の報告によると、復旧のための社内ツールそのものがWorkers KVに依存していたた
Google、イーサネットをさらに高速にするハードウェア支援型の新トランスポート技術「Falcon」を公開 Googleは、イーサネットでさらなる高速通信を実現するハードウェア支援型の新しいトランスポートレイヤの技術「Falcon」を、米カリフォルニア州サンノゼで開催されたデータセンター向けハードウェアを対象としたイベント「2023 OCP Global Summit」で発表したことを明らかにしました。 AIや機械学習のような大規模かつ高速性を要求される処理が増え続けるデータセンターにおいて、より高速なネットワーク技術への要求も高まっています。Falconはこうしたニーズに対応するための技術だと説明されました。 Falconは複数の技術の集合体 Falconは複数の技術の集合体となっており、ハードウェア支援型トランスポートレイヤーとして信頼性、高性能、低レイテンシーを実現するよう設計されて
マイクロソフトは、Webアプリケーションのテスト自動化ライブラリ「Playwright」を用いた、Microsoft Azure上のテスト自動化サービス「Microsoft Playwright Testing」のプレビュー公開を発表しました。 Microsoft Playwright Testingに使われている「Playwright」は、マイクロソフトが中心となってオープンソースで開発しているWebアプリケーション向けテスト自動化ライブラリです。対応環境が幅広く柔軟で、精度の高いテストを特長としています。 具体的には、Chrome、Edge、Firefox、Safariの主要なWebブラウザのすべてを対象にしたテスト自動化が可能で、ヘッドレス、ヘッドありのいずれにも対応。モバイルエミュレーションを用いたAndroid版Google ChromeとMobile Safariのテストも、実
Google、ChromeOSからChromeを分離する新アーキテクチャ「LaCrOS」を年内に開始、Chromeは独立したアプリに GoogleがChromebookで採用しているChromeOSは、LinuxカーネルをベースとしたセキュアなOSにシェルとしてWebブラウザのChromeを組み込むことで、高速に起動し、しかも起動後すぐにWebアプリケーションを利用できることを大きな特徴としています。 Googleは現在、このOSとWebブラウザが一体化していることを特長とするChromeOSからWebブラウザのChromeを分離する、「LaCrOS」と呼ばれる新アーキテクチャへとChromeOSを進化させようとしています。 新アーキテクチャでは、ChromeはWindows版やMac版などほかのOS対応と同様に、ChromeOS対応のChromeとしてOSから独立したアプリケーションとな
IT系上場企業の平均年収を業種別にみてみた 2023年版[前編] ~ ネットベンチャー、ゲーム、メディア系 IT系企業で平均年収が高いのは、勢いのあるネットベンチャー系企業なのか、それとも伝統的なSIerなのでしょうか。毎年恒例の記事を今年も公開します。 上場企業は毎年「有価証券報告書」の発行を義務づけられており、そこには従業員の人数や平均年齢、平均年収などが掲載されています。この記事では、これら公開情報を基に、Publickeyが独自の判断で主な企業をピックアップして業種を分類。平均年収が高い順に並べてみたものです。 ただし、持ち株会社など現場の社員の給与を反映していないと思われる企業は基本的にこの調査からは外してあります(例えばコナミホールディングスなど)。日本で上場していない企業(例えば日本マイクロソフトやGoogle日本法人など)も当然ながら含まれていません。 今年から、企業ごとの
AWS、アプリケーション内できめ細かなアクセス制御を実現するポリシー言語「Cedar」と認可エンジンをオープンソースで公開 Amazon Web Services(AWS)は、アプリケーション内できめ細かなアクセス制御を実現するポリシー言語「Cedar」と、Cedarに対応した認可エンジンをオープンソースで公開したことを発表しました。 CedarはAmazon Verified Permissionsで使われている言語 Cedarは昨年(2022年)末に開催されたイベント「AWS re:Invent 2022」で発表された新サービス「Amazon Verified Permissions」(現在プレビュー中)で使われているポリシー言語です。 一般にクラウドで提供されるアプリケーションのほとんどは、例えば管理者のみ参照できる画面やデータ、ユーザー本人のみ可能な操作や参照可能なデータ、ユーザー
Webの将来はサーバサイドレンダリング(SSR)に回帰していく。Denoが主張するIsomorphic JavaScript(もしくはUniversal JavaScript)とは何か? 静的なHTMLファイルをWebサーバが配信する仕組みから始まったWebは、サーバ側で動的にHTMLを生成するCGIの仕組みや、Webブラウザ上でJavaScriptを実行してインタラクティブな操作を実現するなどの仕組みを得たことでWebアプリケーション基盤へと発展しています。 現在、Webアプリケーションの仕組みとして代表的なものがSPA(Single Page Application)でしょう。 SPAはWebブラウザ上で多くの処理が行われるためユーザーの操作に対する反応が速く、インタラクティブ性の高い快適なWebアプリケーションを実現できる利点があります。 しかし、これからのWebはサーバサイドレンダ
人気のJavaScriptバンドルツール「webpack」の開発はなぜ終わり、後継として「Turbopack」の開発が始まったのか。開発者がその理由を語る 複数のJavaScriptやTypeScriptの依存関係などを解決し、コードやフォント、画像などのリソースなどをまとめるバンドルツール(あるいはモジュールバンドラやビルドツールなどとも呼ばれます)は、多数のライブラリやコンポーネントなどを用いてチームで開発するWebアプリケーションの開発には欠かせないツールとなっています。 そのバンドルツールの代表がwebpackです。約4万人のITエンジニアによるアンケート結果が示された「State of JavaScript 2022」でもwebpackはGulpやViteなどを抑えて最も人気のあるバンドルツールとなっています。 参考:「State of JavaScript 2022」公開。利用
NewSQLは金融システムのミッションクリティカルで高セキュリティな要件に応えられるか? TISが評価結果を明らかに[PR] 「NewSQL」と呼ばれる、新しい世代のデータベース製品が登場してきています。 NewSQLは、現在主流となっているリレーショナルデータベース製品と同様にリレーショナルなデータ構造に対応し高度なオンライントランザクション能力を備えつつ、NoSQLデータベースで実現されているような高いスケーラビリティ性能も備えています。 その代表的な製品の1つがPingCAP(ピンキャップ)社がオープンソースで開発している「TiDB」(タイデービー)です。商用のソフトウェアとして、またクラウドサービス「TiDB Cloud」としても提供されています。 TiDBは、アプリケーションからMySQLと同様にアクセスできるMySQL互換のプロトコルを備えています。そして内部構造はSQL文を処
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