今回は、BBCが夏以降繰り返し投稿している動画からで、 日本の伝統的な修復技法、「金継ぎ(金繕い)」が取り上げられています。 金継ぎは、割れやヒビなどの陶磁器の破損部分を漆で接着し、 金などの金属粉で装飾して仕上げる技法で、 蒔絵などの漆を使う工芸技術と、 物事をありのままを受け入れる茶道精神の普及により、 室町時代以降に芸術的な価値が見いだされるようになりました (破損部を漆で修復した痕跡は縄文土器にも見られる)。 5分の動画は主に漆芸修復師・清川廣樹氏のインタビューで構成され、 動画の随所で、金継ぎを通した人生哲学や人生観が語られています。 「物というのは、形になった時点で、壊れる事は宿命です。 壊れる事、割れる事は、決して悪い事ではないと思います。 私たち自身も壊れたり、欠けたりする事があり、 それは日常のようにやってきます。それを決して隠さない。 不完全であるからこそ、新しいものが