〈ブリガード・アンチセクシスト(Brigade Antisexiste, 以下ブリガード)〉の主催者のひとり、エルサ(Elsa)は、真っ赤なバンダナと、同じく赤地に、白文字で〈SEXISTE〉と書かれた小切手サイズのステッカーを配布した。 ブリガードは、2016年4月に始動した。以来、月1回のペースで活動している。ブリガードの活動内容は、ステッカーと油性ペンを手にパリを歩き回り、公共の場に掲げられた性差別的広告への異議申し立てだ。 2017年12月某日、あいにくの雨、突き刺すような寒さのなか、女性12名、男性3名がブリガードの20回目のパトロールに集まった。 ブリガードのFacebookページでは、「クリスマス目前の今、性差別的広告が店頭に並んでいます。一緒に性差別と闘いましょう」とパトロール参加への呼びかけがUPされた。 参加者がパリ1区と2区にまたがる、ヴィクトワール広場に集合する。高