新型コロナワクチンは国際的に広く接種されてきました。以前ほど高い感染予防効果が持続するわけではありませんが、重症化予防効果はしばらく維持されるため、半年~1年程度接種していない場合、追加の接種がすすめられます。また、感染前にワクチンを接種することだけでなく、後遺症発症後にワクチンを接種することで、症状を軽減するというデータもあります。 新型コロナ感染後の後遺症新型コロナに感染した後、咳や倦怠感などの罹患後症状(後遺症)が続くことがあります。 アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、もっとも新しいデータでは感染者の16%が12か月を超えて症状が持続していると報告しています(1)。 ウイルスの断片が体内に留まって、それが薪(まき)の燃えさしのようにくすぶっている状態などが考えられています(2、3)(図1)。 図1.新型コロナ後遺症のメカニズム(文献2などを参考に筆者作成)(イラストは、