小説、経済、コンピューター、環境など、広い分野での翻訳と執筆を手がけるほか、朝日新聞の書評委員も務める山形浩生氏。まさに八面六臂の活躍だが、シンクタンクに在籍する研究員として、新興国のODA関連調査という本業が別にある。なぜ氏はフリーランスでなく、企業に留まりながら執筆活動を続けるのだろうか。[写真:スタイル株式会社 竹田 茂/構成:野田幾子] 山形 浩生(やまがた ひろお) 評論家、翻訳家。野村総合研究所研究員。1964年、東京生まれ。東京大学都市工学およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。野村総合研究所で地域開発やODA関連調査の傍ら、小説、経済、コンピューター、環境など広い分野で翻訳と執筆を手がける。フリー翻訳運動「プロジェクト杉田玄白」主宰者。著書に『新教養主義宣言』『要するに』(ともに河出文庫)、『訳者解説』(バジリコ)ほか。おもな訳書に、ポール・クルーグマン『
ニコニコ動画のお粗末:山形浩生(評論家兼業サラリーマン) 2009年9月23日(水)13:00 無根拠な抗議 インターネットの発達で、紙の本や雑誌は滅びる――そういわれてから何年たつだろう。そしてそろそろ事態が動きはじめたかと思われる節がある。まずグーグルが世界的にすさまじい量の書籍の電子化に乗り出した。コンテンツはこれでかなりの蓄積ができた。またリーダー機器の面では、日本では未発売だがアマゾン・コムがキンドルという電子ブックリーダーを発表し、一定の成功を収めている。流通も、アマゾンの電子ブック販売や、アップルのiTunesストアなどが手法をほぼ確立しつつある。 だがその過程で、電子メディア特有の問題も次第にあらわになりつつあるようだ。それを示す事件が最近立て続けに起きている。 アマゾン・コムのキンドル用に、オーウェル『1984年』『動物農場』の電子ブックを買った人は、6月に驚愕した
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