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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (36)

  • オウムアムアの故郷は連星系

    最新の研究によると、観測史上初の恒星間天体である「オウムアムア」は連星系からやってきた可能性が高いようだ。 【2018年3月23日 RAS】 ハワイ語で「偵察兵、斥候」の意味の名を持つ「オウムアムア」は、2017年10月19日に米・ハワイのハレアカラ天文台で発見された差し渡し400mの小天体である。運動の軌道や速度の情報から、オウムアムアが太陽系外からやってきたことはほぼ確実とみられ、観測史上初の恒星間天体とされている。 オウムアムアは発見当初は彗星だと考えられたが、ガスの放出が見られなかったことや表面のスペクトル観測などから、岩石質の天体であることが示された。カナダ・トロント大学スカボロー・惑星科学センターのAlan Jacksonさんは、オウムアムアが小惑星であることが実に意外だったと話している。彗星の方が見つけやすく、また太陽系で考えると小惑星よりも彗星のほうが数多く放出されるため、

    オウムアムアの故郷は連星系
  • こだわり天文書評:『宇宙災害 太陽と共に生きるということ』 - 星ナビ.com

    片岡龍峰 著 化学同人 18.2×12.8cm、192ページ ISBN 978-4759816723 価格 1,620円 科学書を読むということは、古書なら科学史や言葉などの由来を調べるため、新刊書なら近現代の新知識やこれからの展望など読者が知らなかったことを学ぶことが大きな同機であろう。書は正しく後者の意味を有するもの。広くは太陽系空間内での新発見事実、狭くは人類がこれから発展させる宇宙開発技術の現状と将来展望について、判りやすく書かれたものである。 読者諸氏諸姉は、キャリントン・イベントをご存じだろうが、ハロウィン・イベントやバスチーユ・イベントは知っておられますか。イースポ(トースポ・サンスポではない)、フォーブッシュ・ディクリース、ファントムイベント、オーロラオーバル、サップス、ペイル・ブルー・ドットなどなど、聞いたことは2、3あるとしても、全部正解の方は多くはないだろう。 もち

    emiladamas
    emiladamas 2017/09/09
    "読者諸氏諸姉は、キャリントン・イベントをご存じだろうが、ハロウィン・イベントやバスチーユ・イベントは知っておられますか。イースポ(トースポ・サンスポではない)、フォーブッシュ・ディクリース"
  • 11年ぶり、最強クラスの太陽フレアが発生

    時間9月6日、大規模な太陽フレアが2度にわたり発生した。とくに21時ごろのフレアは11年ぶりとなる最強クラスのフレアで、この現象に伴う太陽風の乱れが8日の夜ごろ地球に到来すると予測されている。 【2017年9月7日 NASA/宇宙天気ニュース/情報通信研究機構】 9月6日18時ごろ(日時間、以下同)、太陽表面の南西の活動領域(黒点群)2673で大規模フレアが発生した。太陽フレアの強度はピーク時のX線強度によって弱い方からA、B、C、M、Xに分類されるが、このフレアの強度はX2.2で、2015年5月5日以来2年4か月ぶりのXクラスのフレアだった。 さらに同夜21時ごろ、同領域でいっそう激しいX9.3の大規模フレアが発生した。最強であるXクラスのフレア強度が9以上に達したのは、2006年12月5日以来11年ぶりである。 太陽観測衛星「SDO」がとらえたX9.3の大規模フレア(右下の明るい

    11年ぶり、最強クラスの太陽フレアが発生
  • 探査機ドーン、主要ミッションを終了

    2007年に打ち上げられ小惑星ベスタと準惑星ケレスの周回探査を行ってきた探査機「ドーン」が、6月30日に主要ミッションを完了した。 【2016年7月4日 NASA (1)/(2)】 探査機「ドーン」は2007年9月に打ち上げられ、2011年7月から2012年9月まで小惑星ベスタを、その後2015年3月からは準惑星ケレスを、それぞれ周回しながら探査してきた。2つの天体を周回した史上初の探査機であり、総航行距離は56億kmにも及ぶ。 数字で見るドーン。航行距離56億km、6万9000枚の画像と132GB以上の科学データ、イオンエンジンの運転時間4万8000時間(提供:NASA/JPL-Caltech) ベスタとケレスはどちらも小惑星帯に位置する大型の天体だ。ドーンの探査によって、ベスタは乾燥しており、ケレスは最大で25%(質量比)ほど水の氷を含んでいる可能性があることなど、詳細が明らかにされて

    探査機ドーン、主要ミッションを終了
  • 冥王星の大気と広く分布した水の氷

    冥王星の大気を赤外線の波長でとらえた画像と、地表に水の氷が広く存在していることを示す画像が公開された。 【2016年2月6日 NASA (1)/(2)】 1枚目の画像は探査機「ニューホライズンズ」が冥王星をフライバイした2015年7月14日に、約18万kmの距離から赤外線の波長で撮影されたものだ。太陽の光は冥王星の背後の上方から差し込んでいる。 赤外線で観測した冥王星の大気。色は擬似カラー(提供:NASA/JHUAPL/SwRI、以下同) 冥王星を取り囲む青い(波長が短い赤外線に対応する)環は、冥王星の大気中に存在しているもやの粒子が太陽光を散乱している様子が見えているものだ。もやの正体は、メタンなどの分子に太陽光が当たって発生する、アセチレンやエチレンといった炭化水素の複雑な混合物からなる光化学スモッグと考えられている。炭化水素が集まって1μmサイズの小さな粒子となり、太陽光を散乱するの

    冥王星の大気と広く分布した水の氷
    emiladamas
    emiladamas 2016/02/07
    クトゥルフ領域
  • 土星の200倍、巨大な環を持つ系外惑星

    430光年彼方の系外惑星が、土星の200倍という巨大な環をまとっていることが明らかになった。さらにその中では地球に匹敵する大型衛星も作られつつあるかもしれないという。 【2015年1月27日 ロチェスター大学】 2012年、ケンタウルス座の方向約430光年彼方の若い恒星J1407(1SWASP J140747.93-394542.6)に、土星のような環を持った惑星が見つかった。恒星の手前を惑星が通過する「トランジット現象」の観測データを調べたオランダとアメリカの研究チームが、2007年に57日間にわたって惑星の環によるとみられる複数回の減光が起こっていることをつきとめたのだ。 J1407bの巨大な環(イメージ図提供:Ron Miller) 研究チームによる新たな解析から、この惑星J1407bの環の巨大さが明らかになってきた。J1407bは木星の10~40倍の質量と考えられ、30個以上も重な

    土星の200倍、巨大な環を持つ系外惑星
  • インフレーションの間接的証拠、星間塵によるノイズだった

    2014年3月に検出の可能性が発表された「宇宙誕生時のインフレーションの痕跡」は、新たなデータにより、銀河内の塵によるノイズである可能性が高くなった。宇宙誕生時の出来事を記す「インフレーション理論」の有力な証拠を求めて探索は続く。 【2015年2月2日 ヨーロッパ宇宙機関】 2014年3月、南極での観測研究プロジェクトBICEP2」のチームが、全天に広がるかすかな「宇宙マイクロ波背景放射」(CMB)から、インフレーション(宇宙誕生時の急激な膨張)由来の重力波で作られた可能性のある偏光(電磁波の振動方向の偏り)パターンを検出したことを発表した。宇宙の始まりを示す「インフレーション理論」を間接的に証明するかもしれないと大きな話題となった。 銀河内の星間塵でも同様の偏光パターンは作られるが、観測した天域では星間塵は少なく、観測されたような強度のパターンは作られないと判断されていた。 だが、欧州

    インフレーションの間接的証拠、星間塵によるノイズだった
  • 一部故障のケプラー、復活ミッションで初の系外惑星発見

    姿勢制御装置の不具合のために主要ミッションを終了していた系外惑星探査衛星「ケプラー」が、今年からスタートした新ミッションで初の系外惑星を発見した。 【2014年12月19日 NASA】 2009年に打ち上げられたNASAの衛星「ケプラー」は、惑星が主星の手前を通過(トランジット)する時に見られるわずかな減光から系外惑星の存在を検出するという手法で、これまでに3000個以上の系外惑星候補を発見してきた。だが2013年8月、姿勢を制御する装置であるリアクションホイール4基のうち2基目が故障してしまった。 精密な向き制御ができないために主要ミッションは終了となったが、太陽光圧を姿勢制御に利用する「K2ミッション」が今年8月から正式にスタートした。すでに3万5000個の恒星を観測したほか、星団や星形成領域、太陽系内のデータも収集している。そして今回、記念すべき復活後初の系外惑星が見つかった。 発見

    一部故障のケプラー、復活ミッションで初の系外惑星発見
    emiladamas
    emiladamas 2015/01/02
    ”姿勢を制御する装置であるリアクションホイール4基のうち2基目が故障してしまった。精密な向き制御ができないために主要ミッションは終了となったが、太陽光圧を姿勢制御に利用する「K2ミッション」が”
  • フィラエ分離成功 史上初彗星着陸の報は深夜1時ごろ

    12日17時半ごろ(日時間)、欧州の探査機「ロゼッタ」が着陸機「フィラエ」をチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の地表に向けて投下した。着陸成功の報が地球へ届くのは13日1時ごろの予定だ。 【2014年11月12日 ESA】 ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の探査機「ロゼッタ」が重さ100kgの子機「フィラエ」を搭載して長旅に出発したのは、今から約10年前の2004年3月のこと。ロゼッタは2011年6月からは冬眠モードに入り、 今年1月に復帰。そして8月6日に、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)に到着。彗星に接近しながら、彗星ジェットの迫力ある画像を撮るなどして詳細な地形の観測を行ってきた。 そして、いよいよ史上初となる彗星への着陸という大きな挑戦の時がやってきた。今日12日17時35分(日時間、以下同)にロゼッタからのフィラエ切り離しが実施され、投下は成功した。彗星地表へと向かうフィラエ

    フィラエ分離成功 史上初彗星着陸の報は深夜1時ごろ
  • 太陽よりも古かった、地球の水の起源

    米大学での研究から、太陽系の水の大部分は、その起源が太陽の誕生より前とみられることがわかった。他の惑星系における水の存在を占ううえで重要な成果だ。 【2014年9月30日 カーネギー科学研究所】 地球の生命にとって不可欠の存在である水は、地球だけでなく月や火星、そして水星の永久影、彗星など、太陽系の至るところに見つかっている。太陽系の水は、生まれたての太陽を取り囲んでいた塵とガスの円盤(原始太陽系円盤)の中に存在していた氷が起源とされる。この円盤の中で、私たちの地球などの惑星も形成された。 だが、この水分子は太陽が誕生する前の分子雲に存在していたものが取り込まれたのか、それとも原始太陽系円盤内での化学反応で生成されたものかはわかっていなかった。もし恒星間空間で作られた水がそのまま取り込まれるのなら、多くの原始惑星系円盤には大量の水が存在することになるし、円盤中で作られるのなら、円盤ごとに水

    太陽よりも古かった、地球の水の起源
    emiladamas
    emiladamas 2014/11/10
    ”太陽系の水の3割から5割は、太陽が生まれる前の恒星間空間で作られたようだという”
  • 100億光年彼方のクエーサーを複数アングルから観測

    巨大銀河団の重力レンズ効果によって分離された遠方天体の複数の像が、天体を異なる角度から見た立体構造を映し出したものであると確認された。ハワイのすばる望遠鏡から、100億光年彼方にある銀河核(クエーサー)の構造を立体視できているということになる。 【2014年10月23日 信州大学】 約50億光年彼方の銀河団ごしに見える100億光年彼方のクエーサー「SDSS J1029+2623」は、銀河団の強い重力による屈折(重力レンズ効果)を受けて分離した3つの像となって観測されている。2010年にこの分離像のうち2つ(AとB)をすばる望遠鏡で観測した信州大学などの研究グループが、これらの像に違いがあり、クエーサーを異なる角度から見た姿という可能性があることを昨年発表した。 しし座方向の銀河団の重力レンズごしに見える、クエーサーの3つのレンズ像(A、B、C)。ハッブル宇宙望遠鏡で撮影(提供:信州大学、国

    100億光年彼方のクエーサーを複数アングルから観測
  • インドの火星探査機「マンガルヤーン」が軌道投入成功 アジア初

    【2014年9月24日 インド宇宙研究機関】 インドの探査機「マンガルヤーン」が日時間24日11時ごろ、火星を周回する軌道に予定どおり投入された。地球以外の惑星を周回する探査機の軌道投入成功は、アメリカ、旧ソ連、ヨーロッパについで4か国目、アジアでは初となる。 地球から飛行を開始し、火星周回軌道に投入されるマンガルヤーンの想像図(提供:ISRO、以下同) 打ち上げ前、ロケットのフェアリングに格納されるマンガルヤーン インド初の火星探査機「マンガルヤーン」(注)は、2013年11月5日14時38分(インド時間、以下同。日時間同日18時8分)に、インドのアンドラ・プラデシュ州スリハリコタにあるサティシュ・ダワン射場から打ち上げられ、これまで6回の軌道修正を行いながら順調に飛行してきた。 そして日9月24日7時30分過ぎ(日時間11時)、火星周回軌道への投入が実行された。8時0分、アンテ

    インドの火星探査機「マンガルヤーン」が軌道投入成功 アジア初
  • 奇妙なハイブリッド「ソーン・ジトコフ天体」の候補を初検出

    【2014年6月13日 University of Colorado at Boulder】 見た目は赤色超巨星だが、その中心には巨星に飲み込まれた中性子星が存在しているという奇妙な「ソーン・ジトコフ天体」。40年前に提唱され、これまで仮説上の存在だったが、その候補が初めて検出された。 ソーン・ジトコフ天体(TŻO)は、1975年にKip ThorneさんとAnna Żytkowさんが提唱した、赤色超巨星と中性子星から成るハイブリッドな星だ。表面上はオリオン座のベテルギウスのような赤色超巨星に似ているが、同天体内部で起こっている独特の活動のため、そのスペクトルは赤色超巨星のものとははっきりと異なる。 ソーン・ジトコフ天体の生成メカニズムははっきりとはわかっていないが、もっとも受け入れられている理論は、進化の段階で2種類の天体が互いに影響を及ぼし、はるかに大きな赤色超巨星が中性子星を飲み込む

    奇妙なハイブリッド「ソーン・ジトコフ天体」の候補を初検出
    emiladamas
    emiladamas 2014/06/23
    ”見た目は赤色超巨星だが、その中心には巨星に飲み込まれた中性子星が存在しているという奇妙な「ソーン・ジトコフ天体」”
  • 155光年彼方に公転周期8万年の惑星

    【2014年5月15日 ジェミニ天文台】 155光年彼方に、8万年という長い公転周期を持つ巨大ガス惑星が直接撮像で見つかった。中心星から離れているため観測がしやすく、今後の系外惑星研究のよいサンプルになりそうだ。 うお座GU星と、遠く離れた惑星b(GU Psc b)。チリのジェミニ南望遠鏡および米・ハワイのCFHT望遠鏡の可視光と赤外線データ(赤)を合成。クリックで拡大(提供:発表資料より) カナダ・モントリオール大学の研究チームが、155光年彼方のうお座GU星を8万年という長い周期でめぐる巨大ガス惑星を発見した。分光観測を手がかりとしてこの惑星の温度は摂氏800度、中心星の年齢を手がかりとして惑星の質量は木星のおよそ9〜13倍と推定されている。 中心星であるうお座GU星は太陽の3分の1の重さを持つ変光星で、生まれて1億年程度の若い星のグループ「かじき座AB運動星団」の仲間であることが判明

    155光年彼方に公転周期8万年の惑星
  • 急速に縮む木星の大赤斑

    【2014年5月19日 NASA】 木星のトレードマークともいえる大赤斑は、大気表面で吹き荒れつづける巨大な嵐だ。この大赤斑が、近年急激な勢いで縮小している。 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した木星の大赤斑。1995年、2009年、2014年の画像を比較すると、縮小しているのがわかる。クリックで拡大(提供:NASA/ESA) 木星のトレードマークとなっている大赤斑は、大気中で起こる高気圧性の突風が長年持続しているものだ。かつてその幅は4万kmを超え、直径約1万3000kmの地球がすっぽり3つおさまるほど巨大なものだったが、1930年代からそのサイズの縮小が観測されてきた。1979年の探査機「ボイジャー」1号と2号のフライバイ観測では2万3000km、1995年のハッブル宇宙望遠鏡の観測では2万1000km、同じく2009年には1万8000kmと年々小さくなっている。 さらに2012年からは、1年

    急速に縮む木星の大赤斑
  • 火星誕生から4億年で水が半減

    【2014年4月16日 名古屋大学】 日の大学の研究チームが、火星誕生から約4億年の間に水が大量に失われた推移を隕石の分析などからつきとめた。残った水の大部分が氷として地下に現存する可能性も指摘されている。 (上)火星隕石からわかった、火星表層の水の水素同位体比の変化(下)理論計算で得られた水の量の変化。クリックで拡大(発表資料より) 4月14日に撮影された火星。クリックで投稿ギャラリーのページへ(撮影:千葉県茂原市にて、Take@長生星空愛好会さん) 火星における水の存在は、現在は極域にわずかに氷として発見されているだけだ。しかし探査機などのデータによれば、かつては大量に存在したとみられている。 東京工業大学と名古屋大学の研究チームでは、火星の水がいつどのくらい、どのようにして失われたかを探る研究を行った。重水素(中性子を1個持つ)と、より宇宙空間へ逃げやすい軽い水素(中性子を持たない

    火星誕生から4億年で水が半減
    emiladamas
    emiladamas 2014/04/17
    火星の地下の氷で海を作ってテラフォーミングみたい話を聞く度に、でもまた海がなくなってしまうのではという心配で昼も眠れない
  • ホットジュピターがひとりぼっちな理由

    【2013年11月7日 国立天文台天文シミュレーションプロジェクト】 太陽系外の巨大ガス惑星のすぐそばに他の惑星が見つからない理由に関して、名古屋大学のシミュレーション研究により新たなプロセスが浮かび上がった。惑星系形成に関する「第3のシナリオ」を推し進める成果としても注目される。 巨大なホットジュピター(茶)が地球型惑星によって恒星(オレンジ)の方に押しやられる。クリックで拡大(提供:宮アシタ/荻原正博/名古屋大学) (左)惑星の材料が多いと、大きい地球型惑星が形成され、ホットジュピターが追いやられる(右)惑星の材料が少ないと、観測できないサイズの地球型惑星が形成され、残ったホットジュピターだけが見つかる。クリックで拡大(提供:荻原正博/名古屋大学) これまでの系外惑星観測により複数の惑星が存在する恒星も多く見つかっているが、「ホットジュピター(恒星の極めて近くにある巨大ガス惑星)のそ

  • アイソン彗星の核が太陽最接近でほぼ消滅

    【2013年11月29日 NASA】 29日朝(日時間)に太陽に最接近したアイソン彗星は、太陽からの強烈な熱を受け、彗星の核の部分がほぼ消えてしまったとみられている。12月以降に明け方の空で長い尾を見ることは、かなり難しくなった。 SOHOのLASCO C2にとらえられたアイソン彗星。核の部分は遮蔽版の向こうで見えない。下に尾が見える。クリックで動画再生(提供:NASA/SDO/ESA/SOHO/GSFC) 29日の朝4時ごろ(日時間)、アイソン彗星(C/2012 S1)が太陽に最接近した。太陽最接近前後にはひじょうに強い熱や潮汐力を受けるため、彗星が溶けたり壊れたりしやすくなる。この太陽最接近を無事に乗り越えられるかどうか、世界中で注目されていた。 太陽観測衛星SOHOやSDO、STEREOから送られてきた画像によれば、アイソン彗星の核(氷や塵の塊)は、残念ながら消滅してしまった可能

    アイソン彗星の核が太陽最接近でほぼ消滅
  • 木星の水はシューメーカー・レヴィ彗星がもたらした

    【2013年4月25日 ヨーロッパ宇宙機関】 人類が目撃したもっとも劇的な天体ショーの1つ、1994年7月に起こったシューメーカー・レヴィ彗星の木星衝突。世界中の天体望遠鏡が向けられたこの現象が木星大気の水をもたらしたという、決定的な証拠が見つかった。 木星大気中の水の分布。クリックで拡大(提供:Water map: ESA/Herschel/T. Cavalié et al.; Jupiter image: NASA/ESA/Reta Beebe (New Mexico State University)) 木星衝突の約2か月前に撮影されたシューメーカー・レヴィ彗星。発見前年の1992年、木星に接近した際に受けた重力で彗星核が分裂した。クリックで拡大(提供:Dr. Hal Weaver and T. Ed Smith (STScI), and NASA) 彗星衝突の影響は予想以上に大きく

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    emiladamas 2013/08/03
    ”彗星が衝突した南半球には北半球の2、3倍もの水があり、しかもほとんどが彗星の衝突位置に集中している・・・木星の成層圏に存在する水の95%がシューメーカー・レヴィ彗星の衝突で運ばれたものと見積もられる”
  • 土星の環に飛び込んだ「流れ星」

    【2013年4月26日 NASA】 NASAの探査機「カッシーニ」の観測で、土星の環に流星体が突入した直後の痕跡が発見された。 土星の環に突入した流星体の破片でできた雲の痕。クリックで拡大、詳細説明を表示(提供:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute/Cornell) ちょうどこれからが見ごろの土星(【特集】土星を見よう)。その最大の特徴である環に小さな流星体が突入した痕跡が、NASAの探査機「カッシーニ」の観測から見つかった。 太陽系の惑星間空間には高速で移動する微小物質が無数に飛び交っていて、しばしば地球を含む惑星に衝突する。土星もその例外ではなく、その環に1cm〜数mほどの流星体が突入して広がる筋状の雲が画像でとらえられている。 流星体が環にぶつかり、衝突で生じた二次的な破片がさらに環への衝突を繰り返すことで塵の雲が生じる。雲を構成する粒子は

    emiladamas
    emiladamas 2013/05/13
    ”流星体が環にぶつかり、衝突で生じた二次的な破片がさらに環への衝突を繰り返すことで塵の雲が生じる”