【広角レンズ】桑原武夫氏の蔵書廃棄 背景に図書館への寄贈本問題（1/4ページ）

京都市右京中央図書館内の「桑原武夫記念コーナー」。愛用品や年譜パネルなどを中心とした小規模な展示＝京都市右京区 京都大人文科学研究所を拠点に戦後活躍した知識人グループ「新京都学派」の代表的存在で、文化勲章も受章した仏文学者の桑原武夫氏（１９０４〜８８年）。その没後に遺族が京都市に寄贈した蔵書が廃棄されていたことが分かり、問題となっている。背景を探ると、図書館の抱えるさまざまな事情も見えてくる。（磨井慎吾） ◇ 「桑原先生の蔵書を、こともあろうに京都市が廃棄するなんて…」 京都市教委は今年４月、京都市名誉市民でもあった桑原氏の没後に遺族から寄贈された約１万冊の蔵書を遺族の意向を確認せず誤って廃棄していたことを発表。市民らから５０件以上の苦情が殺到したという。 ◆重複図書扱いに 蔵書は当初、同市国際交流会館内に設けられた「桑原武夫記念室」で、来訪者が手に取れる開架式で保管していた。右京中央図書

[wackunnpapa]

“机や原稿などと同じく記念室を構成する文化施設の一部として受け入れていたのが、移設時の引き継ぎ不足で単なる重複図書として扱われてしまった。”なのでこの件は公共図書館一般に敷衍できるものではないと思う。

[archivist_kyoto]

飛び火してたので仕方なくブックマーク。結論はこれでしょう「寄贈しようとしている本が、果たしてその図書館の方向性に本当に合致しているのか。寄贈側もよく考える必要がありそうだ」

[tsysoba]

市町村立図書館の役割を限定しすぎな気も。京都市国際交流会館時代でどう扱われていたのかが気になる。

[rajendra]

"机や原稿などと同じく記念室を構成する文化施設の一部として受け入れていたのが、移設時の引き継ぎ不足で単なる重複図書として扱われてしまった。"/一般論としては、市民からの寄贈ももっと気軽に謝絶していい。

[yaskohik]

寄贈者側も考えなきゃ、というのはそうだと思うけれどそれにもまして図書館側が「うちはこういう図書館です」て示さないとってことか。

[egamiday2009]

それ考えなきゃいけないのは図書館の方では。「寄贈しようとしている本が、果たしてその図書館の方向性に本当に合致しているのか。寄贈側もよく考える必要がありそうだ」

[waterperiod]

“常世田教授は、桑原氏の場合、本来は京都府立図書館や大学図書館が受け入れ先となるべきだったとみる。”