週刊朝日は謝罪すべきではなかったし、連載を続けるべきだった | 橘玲 公式サイト

出版の世界の片隅にいる者として、ノンフィクション作家・佐野眞一氏が『週刊朝日』に書いた「ハシシタ 奴の本性」と、その後の出版社の対応について思うことを述べておきたい。 いまから20年ちかく前のことだが、私はその頃小さな出版社に勤めていて、屠場労組の主催する糾弾の場に出たことがある。当時の糾弾というのは、十数社の新聞社・出版社の幹部や編集責任者が一堂に集められ、100人あまりの組合員の前で差別表現を謝罪するというものだった。 典型的な差別表現は「士農工商」「屠殺」「屠所に引かれる羊のように」で、こうした言葉を注釈なしに使った出版社は「差別に対する意識が足りない」として謝罪を迫られた。このとき会場を埋め尽くした組合員から、「お前は踏まれた者の痛みを知っているのか！」などと怒号を浴びるのが“糾弾”の由来だ（もっともこうした糾弾は70年代がもっとも激しく、私が参加したときはかなり形骸化していた）。

[jiwer5959]

「私たちはごくふつうに、初対面のひとに向かって、「ご出身はどちらですか？」とか、「お父さんはなにをされていたんですか？」と聞く。」初対面の人に、親のことまで聞かない。

[and_hyphen]

初対面のひとに「お父さんは何をされてましたか」は聞かないし聞かれないだろう。

[kagehiko99]

最初から憎悪をむき出しにして出自を問題にしたら、差別以外の何物でもないと思う、作品どころじゃないよ。掲載した判断が常軌を逸していただけ

[seuzo]

「差別」を目的として「同和地区」の論をしたんじゃないでしょ、単に橋下さんの貶めるためのレッテルを貼りたかっただけ。それを「差別」「言葉狩り」「作品」などとすり替えをするのはなにか意味があるの？

[che-hiroshi]

橘氏の週間朝日批判に同意。週間朝日はジャーナリズムとして、権力者と刺し違える覚悟が無いのであれば、そもそも掲載してはいけなかった。

[harisenbon_fukurahagi]

佐野眞一氏の取材方法が、血筋主義なのは昔からであって、橋下さんに限ったことではない。本文を読めば「血が悪いから駄目だ」という直接的な記述はないし。ただ、広告の「本性を暴くためDNAを遡る」が悪手だったなぁ

[sandayuu]

まったくもって、初対面はおろか対面もしてない相手の国籍を勝手に認定しまくる輩は非常識極まりないって話ですよねえ。

[ncc1701]

朝日の問題は人権意識よりも自らの言論に対する責任感のなさ。文春新潮の投げっばなし記事と同レベルだと見なされても仕方ない。/世襲政治家の血脈の検証はもはや定番なのに、橋下では許されないのはそれ自体が差別

[Gl17]

橋下氏は個人批判のはずの話を属性批判にすり替える戦法が大得意の上、個別の敵を逆に広範な対象へ拡げるのも常道(不逞公務員→公務員、等)。批判内容も差別問題も具体性を失い、単なる罵り合いに堕すると彼の土俵。

[kojitaken]

記事の最初に出てくる「糾弾」は70年代の部落解放同盟の定番だった。それにしてもこの記事のコメント欄、にわか「人権派」と化した橋下支持者たちの噴き上がりっぷりは醜い

[frothmouth]

週刊朝日橋下報道事件

[fake-jizo]

via Pocket

[riocampos2]

あんなに簡単に連載中止するのは編集部の判断が甘すぎる。同和云々の記載があれば問題になるのは連載前から分かっていたはずだ。｜週刊朝日は謝罪すべきではなかったし、連載を続けるべきだった | 橘玲 公式サイト

[Miya]

>私は佐野氏の「橋下批判」には同意しない。しかしそれでも、次のことだけはいっておきたい。　佐野氏とともに批判に耐える覚悟がないのなら、『週刊朝日』編集部はそもそもこの連載を始めるべきではなかった。

[ytpulse]

「覚悟を決めて記事を掲載したのなら、連載を最後まで続け、「作品」として完結したときに、そこから生じるすべての責任を引き受けるべき」

[kana0355]

親玉の朝日新聞が巻き込まれなかったら，連載を続けたでしょうが，上からいろいろ言われたんでしょうね．

[rokuyou]

佐野眞一がどう考えているかは、週刊朝日が知らなかったはずがない。これこれこういう理由で大丈夫だと思った、というのははっきりさせておくべきじゃなかろうか。

[D-S-C-H]

想定内でしょう；週刊朝日は謝罪すべきではなかったし、連載を続けるべきだった

[TakayukiN627]

いわれの無い取材拒否に対して断固抗議せず、子会社に圧力を掛けた朝日新聞が一番情けない気が・・・。

[zichao]

佐野氏は、「血（ルーツ）」こそがひとの生き様を支配する、という人間観を持っている。←それはそれで正しい。ただ、血の呪縛から逃れようと必至で足掻いている人を絶望に落とす人間観でもある。

[kinokomaru]

これが朝日クオリティ。

[death6coin]

こうして週刊朝日は両方面からタコ殴りにされることに。愚か過ぎる。

[taraxacum_off]

「週刊朝日は謝罪すべきではなかったし、連載を続けるべきだった」。「責任を引き受ける気も、著者を守る覚悟もないのなら、出版などやるべきではない。出版と表現の自由というのはそういうことだ」

[yoruneco]

編集の、編集としての自覚について。

[ishikawa-kz]

「その佐野氏が、激しい批判を覚悟のうえで、「確信犯」として、自らの名声を賭けてこの連載を始めた。『週刊朝日』編集部は、佐野氏とその覚悟を分かち合っていたのではなかったのか？」

[IGA-OS]

覚悟。未完了。

[drinkmee]

敢えて言うけど「権力者を貶めよう」という記事（とか意見）が出なくなるのは、ものすごく問題だと思うけど。朝日の腰抜けっぷりに乾杯。

[kirishima2813]

権力者に筆と知性や理性を持って刃向う姿勢をマスコミは持たなきゃならないのに、何時しか「感情論」が優先して、有能な？相手側に「隙」を見せてしまって「自滅」した例。当の相手はますますつけあがってくるだろう

[oka_mailer]

自分の問題として引き寄せるなら、他人の出自を聞く事で、意図せず自分の差別意識が可視化されたとしても、それに責任を持つこと。持てないなら聞くな、という事かと思う。

[ezcup]

全体的に時代錯誤、差別差別とギスギスした今の世の中がいいとはいわんが、それつくったの、あんたらだし

[crimsonstarroad]

初対面の人に親の仕事は？と聞かれたことはないな。かなり親しくなっても、そこに重要な意味を見いださないと聞かないし、聞かれないな。

[angmar]

"私たちはごくふつうに、初対面のひとに向かって、「ご出身はどちらですか？」とか、「お父さんはなにをされていたんですか？」と聞く" 常識的な企業の面接でこんなこと口に出そうもんなら一発アウトなんですが…。

[kairusyu]

彼の人の中で血統主義が正当化されるならば国会は無条件に評価されるんだろうね。

[hatayasan]

「佐野氏とともに批判に耐える覚悟がないのなら、『週刊朝日』編集部はそもそもこの連載を始めるべきではなかった。」

[igrekplus]

出身を聞かないし、父親の職業も聞かないだろ。そして最後の最後で何の脈絡もなくジャーナリズムとは論、作品は完結してから評価されるべきという根拠のないことを言っている。ほんとに出版関係なのか。

[toronei]

筆者とタイトルでまたアレな内容かと思ったら、そうでもなかった。

[ys0000]

"佐野氏とともに批判に耐える覚悟がないのなら、『週刊朝日』編集部はそもそもこの連載を始めるべきではなかった。"が論旨なら同意する。

[jungknight]

こういうことが起こることぐらい分かったろうに、という意味では同意する。

[hahiho]

結局のところ、株100％持ちながらインテリぶってリスク回避に余念のない親会社から独り立ちすることもできていない週刊誌ごときには、そんな覚悟はあろうはずもなかったと言うことだろう。