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橘玲の検索結果1 - 40 件 / 44件

橘玲に関するエントリは44件あります。 社会日本経済 などが関連タグです。 人気エントリには 『日本人の6人に1人は偏差値40以下、5人に1人しか役所の書類を申請できない…“見えない格差”をつくった知識社会のザンコク | 文春オンライン』などがあります。
  • 日本人の6人に1人は偏差値40以下、5人に1人しか役所の書類を申請できない…“見えない格差”をつくった知識社会のザンコク | 文春オンライン

    日本人の3人に1人は日本語が読めない? 集団ですぐれた意思決定をするための条件は、人種、民族、国籍、宗教、性別、性的指向などが異なるメンバーを集める多様性と、その全員が一定以上の能力をもっていることだ。このふたつの条件を満たすと、多様な意見が「化学反応」を起こし、とてつもないイノベーションが生まれる可能性がある。 ところが、自然に生まれる集団ではこれとは逆のことが起こる。 ひとは生得的に、自分と似た者に惹かれる性質があるので、アメリカのような多文化社会では、人種や民族、宗教ごとにコミュニティがつくられるが、知能や学力で選別するようなことはない。知識社会は産業革命以降に成立したので、そんなグループ分けをする本能は脳に埋め込まれていない。だからこそ有名大学やシリコンバレーのIT企業は、人為的な方法(入学試験や高報酬)で能力の高い者だけを集めているのだ。 その結果わたしたちは、なんの多様性もなく

      日本人の6人に1人は偏差値40以下、5人に1人しか役所の書類を申請できない…“見えない格差”をつくった知識社会のザンコク | 文春オンライン
    • 日本人が直視できない現実、アジア人観光客が訪日するのは「ただ安いから」

      2020年、日本では東京オリンピック・パラリンピックが開催され、5Gネットワークサービスが開始されるなど、発展や未来をキーワードとする事象が出現する。その一方で、労働力人口の減少は歯止めが効かず、団塊の世代がすべて70歳以上になって後期高齢者に向かい始める。まさに環境が大きく変わるターニングポイントだ。作家 橘玲氏に、2020年を迎えるにあたって、この先の日本がどのような変化に直面することになるのか改めて予測してもらった。

        日本人が直視できない現実、アジア人観光客が訪日するのは「ただ安いから」
      • 男女平等になるほど、男と女の「性差」は拡大する…驚きの研究結果(橘 玲) @gendai_biz

        男女平等の社会になれば、男性と女性の「違い」は段々となくなっていくはずだ——そう考える人は少なくないだろうが、じつはそうした想像とはまったく逆の結果を示す研究が多数発表されている。『女と男 なぜわかりあえないのか』(文春新書)を刊行した橘玲氏が解説する。 ジェンダーギャップ、世界最底辺の日本 両性生殖のすべての生物と同様に、人間の男と女も生殖機能に明らかなちがいがある。この生物学的な性差が人間社会にどのような影響を与えているかについては、これまで多くの議論がなされてきた。 安倍政権が「女性が活躍する社会」を掲げて7年以上たつが、その間、社会的な性差を示すジェンダーギャップ指数で日本の順位は下がりつづけ、2020年の数字でも153カ国中121位と世界最底辺に沈んだままだ。 その理由は「政治」と「経済」における男女の格差が極端に大きいことで、国会や地方議会に女性議員がほとんどいないのはもちろん

          男女平等になるほど、男と女の「性差」は拡大する…驚きの研究結果(橘 玲) @gendai_biz
        • 消費税増税で大騒ぎするのに、なぜそれ以上の「増税」で騒がない? 週刊プレイボーイ連載(403) – 橘玲 公式BLOG

          消費税引き上げ直前の駆け込み消費で、レジで長い行列をつくってトイレットペーパーなどを買いだめすることが話題になりました。「1万円分買っても200円しか節約できない時間のムダ」という辛辣な意見もあるようですが、休日に家でテレビを見るだけだったり、車で近所をドライブするくらいなら、「消費税増税」というイベントに参加し、1時間並んで大量のトイレットペーパーを持ち帰って、「得した!」という“達成感”を得たほうがずっといいのかもしれません。 それより不思議なのは、消費税が2%上がっただけでこんなに大騒ぎするのに、誰もがそれ以上の「増税」に無関心なことです。それが年金や健康保険など社会保険料の引き上げです。 消費税が3%から5%に引き上げられたのが1997年の橋本龍太郎政権のときで、これが景気を失速させ「デフレ不況」を招いたとバッシングされたことから、8%への引き上げは2014年の安倍政権まで待たなく

          • 乱射、放火…世界の「凶悪事件」の犯人は、なぜ「男性」ばかりなのか(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

            世界で注目される様々な凶悪事件。犯人はたいてい男性であるように見えるが、それはなぜなのか。『上級国民/下級国民』を上梓した橘玲氏が考察する。 「朝日ぎらい」な人々が世界各国で急増している理由 死者35人、負傷者33人という大惨事になった「京都アニメーション放火事件」の容疑者は41歳の男だ。5月に起きた川崎のスクールバス殺傷事件の犯人は51歳の男、大阪で6月に起きた警官拳銃強奪事件の犯人は33歳の男、8月に横浜の路上で起きた通り魔事件の犯人は46歳の男だ。ちなみに、川崎の事件の4日後に起きた農水省元事務次官長男刺殺事件の被害者も44歳の男だった。 今年に入って立てつづけに社会を震撼させたこれらの事件には明らかな共通点がある。事件を起こしたのが中年の男であることと、犯人たちが無職かそれに近い境遇にあり「孤立」していたことだ。これは、女性と交際していた形跡がないということでもある。 8月になって

              乱射、放火…世界の「凶悪事件」の犯人は、なぜ「男性」ばかりなのか(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
            • 現役リーマンの将来年金が月20万円、高齢者に食われて消える大問題(橘 玲) @moneygendai

              「厚生年金に加入しよう!」という陰謀論 金融庁の報告書に端を発した「老後2000万円不足問題」について関連する情報をTweetしたところ、私としてはかなり大きな反響を得た。 そこで驚いたのは、国民年金と厚生年金のちがいを理解しているひとがものすごく少ないことだ。メディアでは「国民年金はもらえる年金が少ないので、できるだけ厚生年金に加入しよう」という話になっているが、私はこれを「陰謀論」の類だと思っている。 せっかくの機会なので、ここで日本の年金制度の仕組みを説明しておきたい。サラリーマンの読者はきっと不愉快になるだろうが、それをあらかじめ断っておく。 国民年金は「有利な投資」 自営業者などが加入する国民年金の特徴は保険料と受給額がほぼ決まっていることで、20歳から60歳までの40年間に支払う保険料の総額と、65歳から平均余命までの(期待)受給総額を誰でもかんたんに計算できる。 国民年金の保

                現役リーマンの将来年金が月20万円、高齢者に食われて消える大問題(橘 玲) @moneygendai
              • 世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

                経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

                  世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)
                • 「ねんきん定期便」を見ればわかる…厚労省がひた隠しにする厚生年金"支払い損"のカラクリ 会社負担分が詐取されるだけでなく報酬比例分も盗まれる

                  ねんきん定期便の「これまでの保険料納付額」には、個人負担分のみが記載されている。会社負担分の記載がないのはなぜか。新著『バカと無知』が話題の作家・橘玲さんは「それは、厚生年金が支払い損であることがバレてしまうからだ。この会社負担分がどこに回されるかというと、国民年金(基礎年金)の赤字の補塡だ」という──。 2065年には現役世代1.3人で高齢者1人を支える… 岸田政権で検討されている相次ぐ負担増への反発から、SNSでは《#自民党に殺される》がトレンド入りしたという。そこでいま、年金制度になにが起きているのかをまとめてみよう。 話の前提として、人類史上未曾有みぞうの超高齢社会になった日本では、制度を支える現役世代の数がますます減り、「受益者」である高齢者の人数が増えていく。 「現役世代(20~64歳)何人で高齢者(65歳以上)を支えるか」では、1950年には12.1人で1人の高齢者の負担を肩

                    「ねんきん定期便」を見ればわかる…厚労省がひた隠しにする厚生年金"支払い損"のカラクリ 会社負担分が詐取されるだけでなく報酬比例分も盗まれる
                  • 非正規と正社員の格差は「身分差別」役職定年は「大いなる矛盾」、橘玲氏が喝破

                    しみず・まさひろ/慶應義塾大学法学部政治学科卒業。大手証券系シンクタンク、週刊ダイヤモンド編集部記者、共同通信経済部記者を経て、2019年5月より現職。日本証券アナリスト協会検定会員。最近、ツイッター(@ShimizuMshr)を始めました。 有料記事限定公開 ダイヤモンド・オンラインの有料会員限定記事を、特別に無料で公開します。 バックナンバー一覧 『キリンの「内部資料」が物語る氷河期世代の惨状…“バブルとゆとりの板挟み”鮮明』に続き、ベストセラー作家の橘玲氏に、行き詰まりを見せている日本の人事制度の問題点について話を聞いた。特集『どの世代が損をしたか?氷河期部長&課長の憂鬱 出世・給料・役職定年』の#18では、橘氏が非正規の待遇は「身分差別」であると喝破。役職定年が抱える大きな矛盾点についても、独自解説してもらった。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕) 日本における正社員と非正規

                      非正規と正社員の格差は「身分差別」役職定年は「大いなる矛盾」、橘玲氏が喝破
                    • 安倍政権の後世の評価は「悪夢の民主党政権」のリベラルな政策を実現したこと? 週刊プレイボーイ連載(444)  – 橘玲 公式BLOG

                      • 世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

                        経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

                          世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)
                        • 世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

                          経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

                            世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)
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                            経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

                              世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)
                            • どうして男女の欲望はすれ違うのか?――臆病者のための楽しい人生100年計画 | 文春オンライン

                              面倒な話は後回しにして、まずは図1をご覧いただきたい。女性が魅力的だと思う男性の年齢を「見える化」したものだ。 左の列が女性の年齢で、それぞれの年の女性がもっとも魅力的だと思う男性の年齢が右側にある。対角線(点線)は男女の年齢が同じラインで、20歳の女性が20歳の男性に、50歳の女性が50歳の男性に魅力を感じるとしたら、この線上に数字が並ぶことになる。 図を見ればわかるように、20代の女性は自分よりすこし年上の男を魅力的だと思い、30代になると同い年か、すこし年下を好む。 40歳から50歳手前までの女性は年下好みに 転機は40歳で、好みの男性の年齢は対角線を離れてほぼ垂直に下がっていく。ここから50歳手前までの女性はかなり年下(40歳前後)の男性に魅力を感じるが、49歳と50歳ではまた自分の年齢に近い男性を好むようになる。 この結果に女性の読者の多くは納得するだろうが、男性にはちょっとショ

                                どうして男女の欲望はすれ違うのか?――臆病者のための楽しい人生100年計画 | 文春オンライン
                              • 『上級国民/下級国民』をベルカーブとロングテールで説明する – 橘玲 公式BLOG

                                新刊『上級国民/下級国民』が発売されたあと、後期近代において不可逆的に格差が拡大していく理由を「ベルカーブからロングテールへ」で説明できることに気づきました。以下にまとめておきますので、本を読んでいただいた方は参考にしてください(未読の方にもわかるように書いています)。 「ベルカーブ(正規分布)の世界」では、平均付近にもっとも多くのひとが集まり、極端にゆたかなひとや、極端に貧しいひとは少なくなります。下の図では平均から1標準偏差以内(偏差値では40~60)の範囲に全体の約7割(68.3%)が収まります。 これを「中間層」とするならば、平均から2標準偏差以上離れた「中流の上」(偏差値60~70)と「中流の下」(偏差値30~40)はそれぞれ1割強(13.55%)で、「(広い意味での)中流」=平均値の2標準偏差以内に全体の95.4%が収まります。まさに、昭和の「1億総中流時代」です。 それに対し

                                  『上級国民/下級国民』をベルカーブとロングテールで説明する – 橘玲 公式BLOG
                                • お金の悩みから自由になる 1億円蓄えるための3原則|NIKKEI STYLE

                                  35歳の頃、会社員時代は自分がいくら稼いでいくら使っているかも分かっていませんでした。この会社でこのまま働いていくのかと漠然と思っていました。しかし、独立・転職を考えるようになったことや息子の中学受験などを機に、自分の経済的インフラを見つめ直すことにしたのです。 そこで生命保険のライフプランナーにライフプランを作ってもらいました。痛感したのは知識不足です。このままだと教育費や生活費の負担で家計が破綻してしまうと気付き、初めて収入と支出、貯蓄のバランスを意識しました。

                                    お金の悩みから自由になる 1億円蓄えるための3原則|NIKKEI STYLE
                                  • まず1億円ためて自由になる だから楽しく長く働ける|NIKKEI STYLE

                                    運用が無意味だというわけではありません。大事なのは「お金に働いてもらう」ことと、人的資本を活用し「働いて収入を増やす」ことの両輪で効率的に資産をつくっていくことです。 低金利が長く続く現在では、3%程度の運用利回りでも十分でしょう。つみたてNISA(少額投資非課税制度)を使い、為替ヘッジなしの世界株のインデックス型投資信託に投資すれば、年間2~3%でも、リスクを分散して資産を増やすことができます。 ただ、以前と違い金融資産から大きな収入を得ることが難しくなったので、「長く働くこと」「共働きすること」、すなわち人的資産の重要性がより高まっているわけです。これは日本だけでなく、世界でも起きている現象です。「できるだけ早くリタイアする」時代から「生涯現役を目指す」時代へと価値観は大きく変わっています。そしてこの状況は長く続くでしょう。

                                      まず1億円ためて自由になる だから楽しく長く働ける|NIKKEI STYLE
                                    • 「みんなで話し合うと無能な者にひきずられる」効果 週刊プレイボーイ連載(402) – 橘玲 公式BLOG

                                      私たちは学校で、なにかあるごとに「みんなで話し合って決めましょう」といわれてきました。もちろんこれは日本だけのことではなく、近代の成立以降、欧米では「自由な市民による討論」こそが民主的な社会の基盤とされ、アメリカでは議論に勝つための「ディベート」というテクニックを学生たちが一生懸命学んでいます。日本の学校の「みんなで話し合う」も、敗戦によってアメリカの「民主教育」が移植されたものです。 「三人寄れば文殊の知恵」は、一人の限られた知識で問題を解決しようとするよりも、さまざまな知識をもつひとたちが集まって協力したほうがよい結果を生むということわざで、たしかにそのとおりにちがいありません。 しばらく前に『「みんなの意見」は案外正しい』という本が話題になりましたが、そこでは「素人による多数決は専門家に勝る」と論じられました。早くも19世紀に、ダーウィンのいとこであるフランシス・ゴールトンが、牛の品

                                      • 世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

                                        経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

                                          世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)
                                        • 『無理ゲー社会』橘玲に聞く 「自分らしく生きる」が生んだ絶望

                                            『無理ゲー社会』橘玲に聞く 「自分らしく生きる」が生んだ絶望
                                          • メディアはなぜ、トランスジェンダーと敵対するフェミニストについて触れないのか? 週刊プレイボーイ連載(582) – 橘玲 公式BLOG

                                            トランスジェンダーが戸籍上の性別を変える際に必要とされていた「生殖能力を失わせる」手術を、最高裁が違憲と判断しました。近年、日本の司法はグローバルスタンダードに判断を合わせる傾向がありますが、これもそうした「リベラル化」のケースと考えていいでしょう。 ただし判決では、「生殖腺がないか、その機能を永続的に欠く」という生殖不能要件を不要としたものの、「変更する性別に似た外観を備えている」という外観要件については十分に審理が行なわれていないとして、高裁に差し戻しました。 (生物学的には女として生まれたが性自認が男の)トランス男性は、これまでも男性器の形成を求められておらず、生殖不能要件を否定したこの判決によって、身体に大きな負担をかける手術なしで「自分らしい」ジェンダーで生きることができるようになりました。 これには多くのひとが同意するでしょうが、メディアは「トランスジェンダー問題」の核心に触れ

                                            • 世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

                                              経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

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                                              • これから「社会は良くなる」が「生きることは難しくなる」と言えるワケ

                                                誰一人テクノロジーが理解できなくなる時代が来る つい最近『上級国民/下級国民』という本を出しました。これは、「知識社会化・リベラル化・グローバル化」という巨大な潮流の中、世界が総体としてはゆたかになり、全体として人々は幸福になるけれど、先進国のマジョリティが「上級国民」と「下級国民」に分断されていくという話です。トランプが大統領になったアメリカや、ブレグジット(EUからの離脱)で揺れるイギリスがこの典型ですが、日本も例外ではありません。 この本の中で、テクノロジーのシンギュラリティの話をしています。グーグルの研究機関“X”のCEOが描いたもので、人間の認知能力は一次関数でしか向上しないのに対し、テクノロジーは指数関数的に進歩していくことを表わしています(図1)。 原始時代では、すべての人がその時代のテクノロジーを理解できたし、上手い下手はあっても、木の先端に石をくくりつけて槍をつくることが

                                                  これから「社会は良くなる」が「生きることは難しくなる」と言えるワケ
                                                • 世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

                                                  経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

                                                    世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)
                                                  • 平和→格差→絶望死。残酷すぎる「現実」が明らかに! 橘玲「これからのリバタリアニズム」第3回|Hayakawa Books & Magazines(β)

                                                    タイムリーすぎて話題沸騰のウォルター・ブロック『不道徳な経済学――転売屋は社会に役立つ』。本連載では、翻訳(超訳)を手がけた作家・橘玲氏が「これからのリバタリアニズム」と題し、リバタリアニズム(自由原理主義)をめぐる現代の潮流を読み解きます。今回は第3回。 第1回はこちら 第2回はこちら ■平和が格差を拡大させた 「世界じゅうで富める者と貧しい者の格差が拡大し、分断が進んでいる」と、右も左もあらゆる「知識人」が主張している。しかしこれはほんとうなのか? ”事実”を先に述べるなら、グローバル化によって世界の格差は明らかに縮小している。このことは、かつては世界の最貧国だった中国やインドで、わずか30年ほどのあいだにグローバル企業がいくつも誕生し、巨大な中間層が形成されたことを考えればわかるだろう。世界の格差を研究する経済学者のブランコ・ミラノヴィッチによれば、グローバルなジニ係数(格差の指標)

                                                      平和→格差→絶望死。残酷すぎる「現実」が明らかに! 橘玲「これからのリバタリアニズム」第3回|Hayakawa Books & Magazines(β)
                                                    • ヒトの本性は利己的か、利他的か 週刊プレイボーイ連載(426) – 橘玲 公式BLOG

                                                      生き物であるヒトにとって、もっとも根源的な欲望とはなんでしょう? それは「生きたい」です。 「生き死には神がお決めになるもの」と説教する宗教家や、「他人のために生きるべきだ」と語る篤志家もいるかもしれません。しかしひとたび感染症が蔓延すると、社会の表面を覆っていた薄いヴェールがはがされて「ヒトの本性」が露わになってきます。 「人間は“利己的な遺伝子”によって設計されている」という進化論の考え方は、「リベラル」なひとたちからずっと嫌われてきました。進化の頂点に立つ人間は、“動物”とはちがって、利他性という素晴らしい資質をもって生まれたというのです。 この「美しいお話」はとても人気がありますが、いま大きな挑戦を受けています。ヒトの本性が利他性なら、ドラッグストアの長蛇の列や、あっという間に空になってしまうスーパーの食品売り場をどう説明できるのでしょう。「買い占めをするとほんとうに必要なひとが買

                                                      • 世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

                                                        経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

                                                          世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)
                                                        • わたしたちは「リベラルな監視社会」に向かっている? 週刊プレイボーイ連載(434) – 橘玲 公式BLOG

                                                          テレビのリアリティー番組に出演していた22歳の女子プロレスラーが、SNSの誹謗中傷に悩んで自殺したとされる事件が波紋を広げています。この問題を受けて政府・与党が、ネット上で他人を中傷する悪質な投稿者を特定するための制度の検討をはじめたと報じられました。 ここでまず確認しておかなくてはならないのは、これは「国家による国民の監視」とか、「権力が表現の自由を踏みにじる」という話ではないことです。そもそも政府・行政関係者は、こんな面倒なことをやりたいとはまったく思っていないのですから。 だとしたらなぜ、ネットを規制しようとするのか。それはもちろん、国民が求めているからです。 近代とは、経済的なゆたかさを背景に、個人の自由が大きく拡大した時代です。それは宗教(教会・寺社)やムラ社会(身分制)、イエ(家父長制)など、結婚や職業選択に際して個人の人生にきびしい枷をはめていた中間共同体の影響力が縮小したこ

                                                          • 世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

                                                            経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

                                                              世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)
                                                            • 【アクセス8位】不平等の原因は「経済格差」ではなく「ネットワーク格差」 – 橘玲 公式BLOG

                                                              ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなってしまったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 アクセス8位は2021年4月8日 公開の「”類は友を呼ぶ”「経済格差」よりやっかいな「ネットワーク格差」」です(一部改変)。 ****************************************************************************************** わたしたちは言葉を介して社会のなかでコミュニケーションする。同様に市場は、貨幣と商品・サービスを交換する複雑系のネットワークだ。このように現在では、世界を単純な数式で記述するのではなく、ネットワークとして把握しようとする試みがあらゆる分野で行なわれている。 「アメリカは人種によって分断されている

                                                              • 【2023年大胆予測!】生活の重心は「より自分らしく生きられる」ヴァーチャル世界(仮想空間)へ。中国は「弱権化」で台湾侵攻の余裕なし。日本は財政悪化などくすぶっていた事象が「可視化」へ

                                                                「今年はどんな年になるだろうか?」という予想を、当たるも八卦、当たらぬも八卦で毎年書いている。 去年の予想では、世界は「リベラル化、グローバル化、知識社会化」の大きな潮流のなかにあり、日本でも世界でもそこから脱落しつつあるひとたちが増えているとして、「今年も経済格差/評判格差は拡大し、知識社会に適応できないひとたちの不満がつのり、『下級国民』によるテロリズムが散発的に起きるだろう」と書いた。周知のように7月8日、カルト宗教に家庭を破壊されたという理由で、41歳の孤独な男が安倍元首相を銃撃する事件が起きた。 もうひとつ、予想が当たったのは「イーロン・マスクのような超富裕層の“奇矯な”行動が社会に大きな影響を与える」としたことだ。一生のうちに物理的に使いきれる上限をはるかに超えた富(金融機関のサーバーに格納されたたんなるデータ)をもつ者たちは、生物学的な欲望を満たすことに興味がなくなり、社会的

                                                                  【2023年大胆予測!】生活の重心は「より自分らしく生きられる」ヴァーチャル世界(仮想空間)へ。中国は「弱権化」で台湾侵攻の余裕なし。日本は財政悪化などくすぶっていた事象が「可視化」へ
                                                                • 【橘玲】初心者が資産を築く「最良の投資法」

                                                                  楽天証券は3月の新規口座開設が約16万4000口座になり、2カ月連続で過去最多を更新。SBI証券は2月に口座数が500万の大台を超えた。 今、証券口座を開設しているのは、20代、30代の若年層だ。NISA(少額投資非課税制度)などの税制優遇制度を活用して、積み立て投資を始める人も多い。老後までを見据えた、長い期間の資産運用を始める人が増えている。

                                                                    【橘玲】初心者が資産を築く「最良の投資法」
                                                                  • 知っている人は知っている…お金を増やすために必要な「たったひとつの数式」(橘 玲) @moneygendai

                                                                    億万長者になるのは簡単だ アメリカには面白い研究をしているひとがたくさんいるが、トマス・スタンリーもその1人だ。1970年代にアメリカの億万長者を対象とした大規模調査を実施したスタンリーは、ベストセラーになった『となりの億万長者』(ウィリアム・ダンコとの共著/早川書房)で、アメリカやヨーロッパ、日本などゆたかな先進国に生まれた幸運を活かすなら、誰でも億万長者になれると述べた。 そんなわけない、いかがわしいと思うかもしれない。だがこれは、とても単純な話だ。 「期待資産額」は自分がお金持ちかどうかを知るための魔法の方程式で、「年齢×年収÷10」で計算できる。 あなたの純資産(金融資産や不動産資産の時価総額から住宅ローンなどの負債を引いたもの)が期待資産額を上回っていれば、あなたは金持ち(蓄財優等生)だ。逆に期待資産額を下回っていれば、どれほど収入が多くても貧乏人(蓄財劣等生)だ。 スタンリーの

                                                                      知っている人は知っている…お金を増やすために必要な「たったひとつの数式」(橘 玲) @moneygendai
                                                                    • なぜ人は「不倫」をやめられないのか、なぜ「芸能人の不倫」に関心が集まるのか? | 文春オンライン

                                                                      3人の子に恵まれ、「おしどり夫婦」で知られた“理想の旦那”の裏切りは、女性たちを怒らせた――。なぜ「不倫」はかくも我々日本人の心を揺さぶるのか。する阿呆に騒ぐ阿呆、そのまた報じる阿呆……。「週刊文春」で「男と女のちがい」を連載してきた橘玲氏が考察する。 ◆◆◆ 東出昌大(32)、鈴木杏樹(50)の「不倫」が世間を騒がせている。東出はCMを降板し、お相手の唐田えりか(22)はドラマを降板するなど、大バッシングに晒されている。 「人はなぜ不倫するのか?」 「不倫した人が糾弾されるのはどうしてか?」 「男と女はどれくらいちがう?」について連載してきた橘玲氏に聞いてみた――。 「ひとはなぜ不倫するのか?」のもっともシンプルな説明は、「人間の本性が婚姻制度に合っていないから」でしょう。自然界の一夫一妻の例に挙げられるのはオシドリやプレイリーハタネズミで、近縁であるゴリラやチンパンジーは一夫多妻か乱婚

                                                                        なぜ人は「不倫」をやめられないのか、なぜ「芸能人の不倫」に関心が集まるのか? | 文春オンライン
                                                                      • 世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)

                                                                        経済的独立すなわち自由は、世の中の仕組みを正しく理解し、最適な人生の戦略をデザインすることで、もっとも確実に達成できる。 世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。経済、社会から国際問題、自己啓発まで、さまざまな視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。 橘 玲の最新刊『幸福の「資本」論 あたなの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』好評発売中! 「幸福な人生」を送るために幸福を定義すると基盤となるのは3つの資本。その組み合わせで8つの人生パターンが考えられる。あなたが目指すべきはどの人生パターンか? ダイヤモンド社から発売中!(1,650円 税込) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【DIAMOND PREMIU

                                                                          世の中の仕組みと人生のデザイン l 橘 玲 | DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)
                                                                        • 道徳にきびしい社会ほど不道徳な行ないが増えていく 週刊プレイボーイ連載(421) – 橘玲 公式BLOG

                                                                          数々のヒット曲をもつシンガーソングライターが覚せい剤所持の疑いで再逮捕されました。本人が使用を否定していることもあり、現時点では真偽はわからないので、ここでは別の視点からこの問題を考えてみましょう。 日本や東アジアは薬物に対して厳しく、世界的に合法化が進む大麻ですら刑務所に放り込まれ、薬物の密輸で死刑になる国もあります。それと同時に、薬物の使用は道徳的に許されないこととされており、芸能人ならCMの中止や番組の降板などきびしい社会的制裁を加えられます。 ところで、「道徳」とはいったい何でしょう? 学校は30人ほどの子どもたちを集めてクラスをつくりますが、これはお互いの名前や性格を覚えられる上限であると同時に、1人の教師が管理できる限界だからです。これ以上、人数が増えると「そんな奴いたっけ?」ということになり、ずる休みしたり好き勝手なことをしていてもわからなくなります。 それにもかかわらず、大

                                                                          • アメリカ社会は人種ではなく“知能”によって 分断されている – 橘玲 公式BLOG

                                                                            ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 今回は2013年6月13日公開の「アメリカ社会は人種ではなく“知能”によって 分断されている」です(一部改変)。 なお、この記事で書いたことは2016年の米大統領選でのトランプ勝利で現実のものとなり、その後、アメリカのリベラルな研究者たちが、保守派・右翼とされるチャールズ・マレーの主張が正しかったことを(しぶしぶ)認めました。「絶望死するアメリカの低学歴白人労働者たち」と合わせてお読みください。 ****************************************************************************************** すこし前の話だが、ワシントンの

                                                                            • 日本の女性は「一人」を選ぶ――「家族解体」はなぜ進むのか | 文春オンライン

                                                                              橘玲さんの「週刊文春」連載が『女と男 なぜわかりあえないのか』(文春新書)として書籍化。コロナ禍を経て人々の“ディスタンス”はどう変化するか。アフターコロナの男女関係を進化論から考える。 ◆ ◆ ◆ 今回のコロナ禍を経て、「女と男」の関係はどうなっていくのか。それを考えるにはまず、進化の過程でヒトに埋め込まれた本能を知る必要があります。 人類(ホモ属)は700万〜500万年前に東アフリカでチンパンジーとの共通祖先から分かれ、諸説あるものの、現生人類(ホモ・サピエンス)が登場したのは約77万〜55万年前、アフリカを出てユーラシア大陸へと広がったのは約5万年前と考えられています。農耕が始まったのは約1万年前ですが、これは進化にとってきわめて短い時間で、どれほど科学や文明が発達しても、私たちはいまも旧石器時代の脳で暮らしています。

                                                                                日本の女性は「一人」を選ぶ――「家族解体」はなぜ進むのか | 文春オンライン
                                                                              • 「わたしは幸福」というひとは「幸福」なのか? 週刊プレイボーイ連載(418) – 橘玲 公式BLOG

                                                                                大統領選に向けてアメリカでは保守派(共和党支持)とリベラル(民主党支持)が憎み合っていますが、反トランプのリベラルにとって「不都合な事実」は、さまざまな調査で保守派の方がリベラルより一貫して幸福度が高いことです。 これについてはさまざまな理由が考えられますが、巷間に広まっているのが、「保守派の方が家族を大切にし、コミュニティ(教会など地域共同体)とのつながりが強いからだ」との説明です。それに対してニューヨークやサンフランシスコのような都会に住むリベラルは孤独で、高給かもしれないけれど長時間のストレスフルな仕事で疲弊し、うつが疫病のように蔓延しているとされます。 徹底的に社会的な動物であるヒトにとって、幸福感は愛情や友情のような人間関係からしか得られません。そう考えれば、「古きよきアメリカ」を体現する古風な生き方にこそ幸福な人生があるとの主張はものすごく説得力があります。だとすれば、幸せにな

                                                                                • 「買い占め問題」を解決する現実的な方法 週刊プレイボーイ連載(424) – 橘玲 公式BLOG

                                                                                  新型肺炎の影響が世界的に拡大していますが、今回は社会問題になっているマスクの転売(高額販売)について考えてみましょう。 ドラッグストアで100円で売っているマスクを、5000円でネットで転売して暴利を得るのは「不道徳」そのものに思えます。しかしこれは同時に、5000円払ってもマスクを手に入れたい消費者がいることを示しています。 そんな切羽詰まったひとに対して、どんなアドバイスができるでしょうか。 すぐに思いつくのは、「マスクは少量でも入荷されるのだから、ドラッグストアに並べばいい」でしょう。しかし、朝10時の開店時間に行ってみると、そこにはすでに長蛇の列ができています。 もっと早くから並ぼうとしても、仕事の都合とか、子どもを保育園に送りに行くとか、老親の介護とか、その時間に店に行けない事情があるかもしれません。その場合はどうすればいいのでしょうか。こたえは、「あきらめなさい」しかありません

                                                                                  新着記事