末期癌だとかで発覚した時からもうすでに体力がなくロクに治療できず本人も望まずあれよあれよと緩和ケアになってあれよあれよと毎日毎日元気でなくなり、一時的に元気がでたステロイドやら何やらもそろそろ効かず日に日に喋れなくなり日に日に元気でなくなってきた。 思えば私は父のことが嫌いで母のことも嫌いだとずっと思っていたけれど、すごく世話になってすごく愛してもらえてたことは、それが不器用であったとしても多分解っていたと思う。でもそれは自分にとっては少し、いや多く、ヘンだったとは思っていて容認しがたかった。今でも変やろ、と思うことは多い。でも父なりに、母なりには大事にしていた、ということは解る。解っていたと思う。でも嫌いだった。それも本当だと思う。でも自分がある程度はそういう愛情を理解できていることを、ぜんぜん伝えていなかった。もっとありがとうって日常的に言うべきだった。言えば良かった。若いころならいざ