3月2日に急逝した「幸福の科学」の大川隆法総裁(享年66)。「週刊文春」先週号では、大川氏の署名が記された稟議書や報告書の存在を報じた。教団と文藝春秋などが争った訴訟で、東京高裁が事実認定の論拠とした内部文書だ。大川氏は直筆で〈どこでも宗教の本質は「洗脳」なのだ〉などと“本音”を綴っていたが、中身はそれだけではない。 改めて件の内部文書を精査してみよう。通底しているのは、信者の高齢化や植福(寄附)額の減少に伴う先行きへの懸念だ。 〈停滞しているね。かなり厳しい。このままで行くつもりなら、いずれつぶれるだろう。入会者を信者化する能力がなければ、職員は増やすべきでない〉