イタリア北部で開催された第71回ベネチア国際映画祭で6日、審査員の中国人女優、ジョアン・チェンさんが第2次世界大戦をめぐり「日本は遺憾の意を示したことさえない」と批判した。授賞式後の記者会見で、映画祭に出品された塚本晋也監督の映画「野火」の印象を問われた際に述べた。
韓国で戦後補償問題に取り組む太平洋戦争犠牲者遺族会(梁順任会長)が今月15日、日本政府が平成5年7月にソウルの遺族会事務所で行った元慰安婦16人への聞き取り調査の映像を一部公開した。遺族会は今回、非公開を約束していたものを一方的に公開した形だ。この問題について改めて考えてみたい。 「安倍政権が談話を極度に傷つけているため、証言の証拠が存在することを知らせる」 遺族会は映像公開の理由について、こう説明した。おそらく政府が今年6月20日、根拠なく慰安婦募集の強制性を認めた河野談話の作成過程を検証した報告書を公表したことが一つのきっかけだろう。談話が日韓合作だったことや、聞き取り調査実施以前に原案ができていたことが明らかになったのが気に入らなかったのかもしれない。 もっとも、非公開とされてきた聞き取り調査の中身については、産経新聞が非公開の政府文書を入手し、昨年10月16日付朝刊ですでに「元慰安
【上海=河崎真澄】行政長官の選挙制度改革をめぐって大学生らが抗議活動を続けている香港で26日、新たに高校生らも授業ボイコットに加わり、中国側や香港当局に反発する学生の層が広がった。抗議を呼びかけた高校生中心の学生団体によると、約1200人の高校生が参加した。一部は中学生との情報もある。 高校生らは香港島中心部の当局の庁舎付近で集会を開催した。長官選挙への民主派の立候補を排除した中国全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会の決定を批判し、「僕たちの未来を奪い返す」とスローガンを叫んだ。一方で、「授業はボイコットしても勉強は続ける」と強調した。一部は制服姿で参加した。 また、約4千人(主催者発表)の大学生らが25日夜から26日にかけ、梁振英行政長官の公邸前に集まって直接対話を要求したが、梁氏は応じなかった。大学生らは22日から、1万3千人以上が「真の普通選挙」の導入を求め、大学構内や公園で抗
【カイロ=大内清】国連イラク支援団(UNAMI)は25日、イラクの人権活動家で弁護士の女性がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の拷問を受けた末に「背教」の罪で公開処刑されたと発表し、イスラム国を強く非難した。 処刑されたのは、6月からイスラム国の制圧下にあるイラク北部モスルを拠点に活動していたサミーラ・ヌアイミ氏。 UNAMIなどによると同氏は今月17日、イスラム国が文化的に価値のある宗教施設を破壊しているのをフェイスブック上で批判したとして、イスラム国に拘束された。イスラム国は、モスルに設置した「シャリーア(イスラム法)法廷」で同氏を「背教者」と断罪し、5日間にわたって拷問した後、公の場で処刑したという。 一般的にイスラム教では偶像崇拝や改宗などの背教行為は最大の罪とされる。だが、イスラム国などのジハード(聖戦)主義勢力には、自分たちのイスラム理解に沿わない者を一方的に背教者とみな
慰安婦問題をめぐり、元慰安婦に償い金を支給した「アジア女性基金」理事を務めた大沼保昭明治大特任教授は韓国メディアとの会見で、同問題が「極度に政治化している」と指摘し、強硬な姿勢を示す韓国側に「失望し、ひいては絶望している」と苦言を呈した。 日韓記者交流の一環で来日した韓国報道陣に語ったと聯合ニュースが31日報じた。 大沼氏は、朴槿恵大統領がこれまで以上の謝罪要求を続ければ、日本社会で受け入れられる解決策を日本政府が提示するのは難しいとの認識を示した。 また、韓国の支援団体が慰安婦問題を「韓国で根深い反日問題の方向に曲げた」と批判、「元慰安婦の幸せや置かれた状況に関する問題ではなく、支援団体の正義を実現するためのものにすり替わった」と指摘した。(共同)
コミック誌で連載されている漫画の作中で、別会社の人気ゲームのキャラクターを無断で使用していたとして、大阪府警生活経済課は5日、著作権法違反容疑で、ドラゴンクエストやファイナルファンタジー(FF)シリーズなど人気ゲームソフトの製作で知られる発行元の「スクウェア・エニックス」(東京都新宿区)の本社など関係先を家宅捜索した。 捜査関係者らによると、著作権侵害の疑いが持たれているのは「月刊ビッグガンガン」誌上で押切蓮介氏が連載している「ハイスコアガール」。府警は押収資料の分析を進め、会社の担当者や作者らから今後任意で事情を聴く方針。 スクウェア・エニックスはこの漫画の中で、ゲームソフト販売・開発会社「SNKプレイモア」(大阪府吹田市)が著作権を持つ対戦型格闘ゲーム「ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)」や「サムライスピリッツ」などのキャラクターを、許諾なしに勝手に使用したとしている。 ハイスコ
神戸市中央区の先端医療センター研究棟で自殺した理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長(52)が残した遺書について、「STAP細胞」論文の筆頭著者の小保方晴子氏(30)にあてた遺書が含まれていたことが5日、関係者への取材で分かった。小保方氏には「あなたのせいではない」「STAP細胞を必ず再現してください」と書かれていたという。 理化学研究所などによると、遺書は、笹井副センター長のかばんの中に3通あり、笹井副センター長の秘書の机の上に2通あった。 かばんの3通は小保方氏のほか、CDBの竹市雅俊センター長ら理研幹部や理研関係者にあてたものだったという。 小保方氏にあてた遺書には小保方氏の立場をかばい、思いやるような内容で、「疲れた」との趣旨や謝罪するような言葉もつづられていたという。 避暑の机の上の遺書は、人事課長と総務課長あてだったという。
ホンダは28日、米ウィスコンシン州オシュコシュの航空ショーで、開発中の小型ジェット機「ホンダジェット」の量産機を初めて一般公開する。2015年の納入開始を控え、幹部らが使う企業向けや富裕層の自家用、航空機を使ったタクシー事業向けなど、需要が大きい北米での売り込みを加速する。 ホンダジェットは全長が約13メートルで、主翼の上にジェットエンジンがあるデザインが特色。広めの空間で快適性を追求した機内は標準タイプで乗員を含めて6人が乗ることができる。価格は450万ドル(約4億5800万円)。北米と欧州で注文を受けており、受注は「100機を大きく上回っている」(ホンダ)という。 米連邦航空局(FAA)から安全性を証明する機体の認定を15年1~3月期に取得した後、顧客に納入を始める計画だ。 航空ショー「EAAエアベンチャー」は7月28日から8月3日まで開催される。(共同)
少女らに売春させたなどとして、兵庫県警は7月23日、売春防止法違反容疑などで、神戸市兵庫区西上橘通の飲食店経営者(39)と住所不定の無職男(35)の両被告=いずれも覚せい剤取締法違反罪で起訴=と19~16歳の少女2人を逮捕、送検したと発表した。 4人はアルバイト名目で集めた少女を睡眠薬や覚醒剤で意識もうろうの状態にさせて売春させていたとみられ、容疑者は「少女を薬漬けにして売春させた」などと容疑を認めているという。 兵庫県警によると、4人は出会い系サイトで「携帯電話を装飾する簡単な仕事がある」と嘘の書き込みで少女らを募集。神戸市中央区のホテルの部屋に呼び出したうえで、少女らに睡眠薬を入れた酒を飲ませたり、覚醒剤を勧めて吸引させるなどして、判断力を鈍らせていた。
大型旅客機の下でミサイルが爆発、機体は空中で四散した。298人の命を一瞬で奪った17日のマレーシア航空17便、ボーイング777機の撃墜から24日で1週間。その時、上空や地上で何が起きたのか。取材や報道を基に再現した。 夏休み、帰省、国際学会-。さまざまな目的の乗客283人と乗員15人を乗せてオランダ・アムステルダムからマレーシアのクアラルンプールを目指した機体は離陸から約4時間後の午後5時(日本時間同11時)ごろウクライナ東部に差しかかった。政権部隊と親露派武装組織が4月以降、戦闘を続ける地域だ。 親露派は政権側軍用機へのミサイル攻撃を繰り返し既に10機以上を撃ち落としていた。14日には高度6千メートル超を飛行中のウクライナ軍輸送機アントノフ26も撃墜。ウクライナ航空当局は同日、同空域で民間機に約9800メートル以下を飛ばないよう要請。マレーシア機は1万メートル超を飛んでいた。 緩やかに起
平成24年6月。東シナ海に面した鹿児島県西部のいちき串木野市の山中に、白塗りのワゴン車が現れた。仲元進次(仮名)が経営する電気設備の施工会社の近くに止まると、車の屋根に積まれた拡声器が、がなり立て始めた。付近には、仲元宅を含めても民家は4、5軒しかない。拡声器からは2時間にもわたって、九州電力川内原発(薩摩川内市)の再稼働反対を叫ぶ嫌がらせが執拗(しつよう)に続いた。 選挙カーすらめったに訪れない静かな集落で起きた異様な光景だ。 だが、仲元には心当たりがあった。 この日、鹿児島県の地元紙である南日本新聞の朝刊に、仲元は実名で登場した。川内原発再稼働の是非を取り上げた記事の中で、「原発停止の影響が、地域にボディブローのように効きつつある」とコメントしていたのだ。原因はこれ以外に考えられなかった。 「反原発団体がこの記事を読み、圧力をかけに来たのでしょう。記事には会社名も入っていました。これは
かちかちに凍ったアイスクリームでも簡単にすくえる-。富山県高岡市の鋳物メーカーが開発したアイス専用スプーンが好評だ。熱伝導率が高いアルミを使い、体温でアイスを溶かす。まるでスプーンが吸い込まれるような使い心地が、世界的なアイスブランド「ハーゲンダッツ」の目に留まり、5月から、ベルリンの店舗で販売されている。 開発したのは昭和22年に創業した高田製作所。当初は仏具専門だったが、最近では、インテリア小物や食器の製造販売も手掛けている。常務の高田晃一さん(40)や担当のデザイナーがアイスを食べようとしたときにスプーンが刺さらなかった実体験から開発を思い立った。 材質には、同社が扱う銅やスズと比較して熱伝導性の高いアルミを採用。長さ約10センチのへら状で、取っ手の部分には体温を滞留させるため約2センチの厚みを持たせ、熱がスプーンの先端まで伝わるようにした。 試行錯誤を経て3年前に発売。今では、生産
DNA型鑑定で血縁関係がないことが明らかになった場合に法律上の父子関係を取り消せるかが争われた3訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)は17日、父子関係の取り消しを認めない判断を示した。 北海道と関西の訴訟は母が子の代理人となって夫を相手取り、四国の訴訟は夫が子2人を相手取り、それぞれ父子関係が存在しないことの確認を求めていた。 民法は772条で「妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する」(嫡出推定)と定めている。嫡出推定を覆すには、嫡出否認の訴えを起こす必要があるが、訴えを起こせるのは夫だけで、提訴期間も「子の出生を知ったときから1年以内」に限られる。 判例では、夫が遠隔地で暮らしているなど明らかに夫婦関係がない場合などには例外的に「推定が及ばない子」として扱われるケースもあったが、3訴訟ではこうした事情はなかった。 北海道と関西の訴訟はDNA型鑑定の結果、婚姻中に生まれ
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