四六判 / 462ページ / 上製 / 価格 5,280円 (消費税 480円) ISBN978-4-588-01091-0 C1322 [2019年02月 刊行] 「チチスベオ」は、18世紀のイタリアで、夫の同意のもと既婚貴婦人に付き従い、助ける任務を負った「付き添いの騎士」のこと。正式な夫妻の生活に割り込む特異な存在だが、その役割は組織化された三角関係の中で公然と承認されたものだった。しかし、複数の国に分かれていたイタリアが「統一国家」へと劇的に変貌する過程で彼らはその姿を消した。本書は、当事者や関係者の証言、日記、回想記、旅行記、文学や絵画作品など精査し、その歴史を探訪する。口絵付き。 ロベルト・ビッツォッキ(ビッツォッキ ロベルト)(Roberto Bizzocchi) ピサ大学教授(近代史)。専門は、中世から近代までの国家と教会の関係、近代における歴史文化史、家族史、ジェンダー関