特定危険指定暴力団工藤会(本部・北九州市)系組幹部が被告の裁判員裁判を巡り、組幹部の知人とみられる男が裁判員に声をかけて判決期日が取り消されていた問題で、福岡地裁小倉支部が裁判員4人を7日付で解任する決定を出していたことがわかった。 同支部は解任理由について「辞任の申し出を受けた」と説明している。 組幹部の男は昨年1月、北九州市の自宅で、知人男性を日本刀で突き刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で逮捕、起訴された。5月10日に裁判員裁判の初公判が開かれ、12日に検察側が懲役8年を求刑して結審。16日に判決が言い渡される予定だった。 関係者によると、裁判員裁判の公判閉廷後、被告の知人とみられる男が同支部から出てきた複数の裁判員に「よろしく」などといった趣旨で声をかけたという。