「推したい心理」と日本のエンタメコンテンツの展望 「推し」を社会現象にしたのは、テクノロジーの進歩と同調圧力 日本と海外に見るメンタリティの違い 世の中に悲観論があふれる昨今、コロナ禍さえも追い風にして、10代〜20代を中心に老若男女に広がりを見せている「推し活」。推しが仕事の励みになったり、好きなものが起業のきっかけにつながるなど、ビジネスパーソンにとっても、ある種の心の拠り所やモチベーションになっています。 そんな中、人々の行動や経済活動に大きな影響力を与えている「推し」が生まれたメカニズムや、日本企業がコンテンツをどのように活かしていくべきなのかを、エンタメ社会学者の中山淳雄氏にうかがいました。前編は、オタクや萌えから推しへの変遷、日本と海外の推し活に見られるメンタリティの違いについてお届けします。 内輪で楽しむオタクや萌えから、「推し」への変遷のわけ ——「オタク」「萌え」「推し」