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ブックマーク / fringe.jp (17)

  • 国政府が文化政策を考えるとき、7割位は東京のことしか考えてない | fringe blog

    この記事は2011年4月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 タイトルは仮説にすぎません。また演劇分野に限ってのことでもあります。 が、文化庁系助成の数字を検討していくと、私が印象としてもっていたタイトルのような比率を、より強く感じさせるようになりました。 3月30日に、独立行政法人 日芸術文化振興会のサイトで ・芸術創造活動特別推進事業(以下「補助金」) ・芸術文化振興基金(以下「基金」) の結果が公開されました。 ご存じのとおり、この二つの制度は、目的を異にしており、おおざっぱに言えば、補助金は国内トップクラスの事業、基金は全国区クラスの事業を対象にしているといえばわかりやすいでしょう。 私はこれまで、基金の地域バランスの不公平についてこのブログで繰り返し述べてきましたが、補助金については述べていませんでした。それは補助金については現時点

  • 京都国際舞台芸術祭2010実行委員会事務局はインターンにどんな指導をしているのだろう | fringe blog

    この記事は2010年8月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 掲示板などに無差別に募集告知を書き込む行為については、以前「近松賞募集のマルチポストに思う」で尼崎市ちかまつ・文化振興課について書いた。ネットでの告知については、手軽で費用もかからない反面、やり方を間違えると相手の心象を損ない、告知内容そのもののイメージダウンになってしまう。それだけに担当者のリテラシーが問われるところだが、最近びっくりする事例を見た。 京都芸術センターが中心となり、2004年から続いてきた「演劇計画」を受け継いで「京都国際舞台芸術祭2010」を10月28日から初開催するが、8月25日の記者発表にブロガー10名を同席させることになり、その募集告知を舞台芸術関連のブログに掲載(転載)してもらえないかという呼び掛けをしている。 メールをブログの主宰者に送って依頼するのが通

  • 『星野リゾートの事件簿 なぜ、お客様はもう一度来てくれたのか?』 | fringe blog

    最近読んだサービス関係のビジネス書で、いちばん印象に残ったのがこれ。 マスコミで取り上げられることも多い星野リゾートの運営を、様々なスタッフの立場から描いたもので、『日経ベンチャー』(現『日経トップリーダー』、日経BP社)の連載をまとめたものだ。星野佳路社長はほとんど登場せず、たまに会議に参加したり、メールでアドバイスする程度である。現場のスタッフたちが、すべて自分で考え、自分で行動している。 顧客満足度をいかに上げるかという難問に対し、スタッフたちの悪戦苦闘が続くわけだが、中でも最初に収められているアルファリゾート・トマム索道部門のエピソードには感動する。スキー場のリフトやゴンドラを管理運営する索道部門が、それまでの業務と全く異なる「雲海テラス」を始めるまでを綴ったもので、ゴンドラ整備で接客経験のなかった男たちがカフェ研修を積む有様は、胸が熱くなる。 お客様からいちばん遠い存在と思われて

  • チラシ束に公演チラシしか入れないことから始めよう | fringe blog

    この記事は2010年6月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 ネビュラエクストラサポート(Next)が、6月20日~8月8日に上演されるNODA・MAP『ザ・キャラクター』へのチラシ折込代行で、主催者側(この場合はNODA・MAP)が折り込む10団体を事前に選ぶ「主催者セレクト方式」を試験的に実施している。 Nextでは、これまで折込団体数を先着順で制限することはあったが、内容での選別は「折り込み機会の公平性を維持する」観点から行なっていない。制作者から「チラシの宣伝効果を高めるため従来の方法を見直すべき」という声が広がっていることを理由にしているが、売上に影響を与えかねない委託団体の選別は、Nextにとっても英断と言えるだろう。 厚みを増すチラシ束見直しの動きは、関西から始まった。2005年に大阪を代表する小劇場の一つ、HEP HALLが劇場

  • 視野を広く、もっと広く | fringe blog

    劇場法(仮称)のことを考えていると、調べなければいけないことがどんどん増える。幅広い議論をするためには、舞台芸術だけでなく、その周辺のことも知らなければならない。演劇人はもっともっと勉強すべきだと思う。 例えば、「図書館法や博物館法があるのに、なぜ劇場に関する法律がないのか」と言われると、演劇人は「そりゃそうだ、劇場法(仮称)をつくろうぜ」となってしまいがちだが、その前に少し立ち止まって、現在の博物館法についてどんな議論がなされているかを調べてほしい。 博物館には登録博物館、博物館相当施設、博物館類似施設の3種類が存在し、全体の8割を占める博物館類似施設には学芸員の設置義務がない。博物館法に縛られない施設だからこそ、資格のない人を採用出来るし、規制のない活動が出来るという声や、そもそも学芸員資格が粗製濫造で雇用の実態と乖離しすぎているとの指摘もある。博物館法は08年に一部改正されたが、抜

  • 劇場法(仮称)に対する私の考え | fringe blog

    この記事は2010年5月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 波紋を呼んだ朝日新聞大阪社版3月19日付夕刊記事(以後「朝日新聞記事」)、それに対する平田オリザ氏の青年団サイト4月1日付「新年度にあたって 文化政策をめぐる私の見解」(以後「4月1日付見解」)、そして平田氏自身が「それをお読みいただければ、おおかたの誤解は解ける」とした日劇団協議会機関誌『join』68号のロングインタビュー(以後「『join』68号」)と、この話題を巡る情報は一定のレベルで共有されつつある。平行して文化審議会文化政策部会の議論も進み、劇場法(仮称)は法制化に向けて着実に進んでいるようだ。この時点での私の考えをまとめておきたい。 劇場法(仮称)の提言自体は大いに賛成。 多すぎる「劇場」の差別化、公演助成から劇場助成へのシフトは fringeも長年主張してきたこと

  • 『映画館(ミニシアター)のつくり方』 | fringe blog

    この記事は2010年5月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 雑誌『映画芸術』に連載された、地域のミニシアターの実態が単行になった。映画館の開業から運営の内部事情を当事者が綴ったもので、ミニシアターが直面する経済的問題、デジタル化の壁、いかに独自性を発揮するかがリアルに描かれている。 シネコンの普及により、地域でもロードショーへの飢餓感はずいぶん解消されたが、それが逆にミニシアターのヒット作を奪う事態となり、これまで以上に作品選定や企画づくりが問われている。ヨーロッパ企画のイベントでも知られる京都みなみ会館(京都・東寺)、演劇公演に使われることもある第七藝術劇場(大阪・十三)ももちろん収録されている。 映画館は映画そのものをつくるところではないが、膨大な作品の中から独自のラインナップを組み、DVDでは味わえない環境を提供することに意義がある。

  • 映画業界の創客努力 | fringe blog

    この記事は2010年3月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 創客の先達として、映画業界の動向は常に注目する必要がある。「映画館に行こう!」実行委員会による全国の劇場上映スケジュール配信と、映画演劇文化協会による「午前十時の映画祭」について触れておきたい。 「映画館に行こう!」実行委員会といえば、2004年からの「夫婦50割引」、05年からの「高校生友情プライス」キャンペーンで知られる。「高校生友情プライス」は平均利用率1%で09年に終了したが、「夫婦50割引」はキャンペーン前の映画人口比3%が平均7%を超えるようになり、映画ファンが延べ700万人増えた計算になるという。このため07年のキャンペーン終了後も正規の割引制度として全国の映画館で定着した。素晴らしい成果だと思う。 同実行委員会が次の創客事業として手掛けたのが、09年12月にスタートし

  • 劇場主催公演の開演時間に劇場はもっとコミットを | fringe blog

    こまばアゴラ劇場「冬のサミット2009」に参加した突撃金魚の公演日程について、ブログ「休むに似たり。」が疑問を呈した。2/23(火)~2/24(水)の平日2日間3ステで、千秋楽が18時開演だったことについて、「誰を呼びたいのか、さっぱりわかりません」と指摘している。これに対しフェスティバルディレクターの杉原邦生氏が、コメント欄で次のように回答している。 公演スケジュールについては、毎回6~7団体の公演日程を調整するため、どうしても公平にはならないのですが、できるだけ多くのカンパニーをご紹介できるように実行委員会の方で頭を抱えながら組ませていただいております。 開演時間については概ね各カンパニーの判断になっております。 18時開演というのは、昨年議論になった「シアタートラム ネクスト・ジェネレーション」でのtoi平日18時半開演よりも早い。社会人の観劇は非常に難しいのではないだろうか。 昨年

    indigoworks
    indigoworks 2010/03/21
    いつもの上から目線。そりゃ最終日はバラシがあるし。そこまで言うなら、翌日バラシをしやすくできる環境作ってほしい。
  • 制作者がドラマトゥルクを名乗る必要があるのか | fringe blog

    この記事は2010年3月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 小劇場界でもドラマトゥルクというクレジットを散見するようになった。 ドラマトゥルクという職能は重要だと思うし、余裕があるならそうした専門スタッフを置くことは意義があるだろう。ただし私が疑問に思うのは、ドラマトゥルクという概念が一人歩きしてしまい、制作者とは全く別にドラマトゥルクという職能が存在するかのような風潮にあることだ。 クレジットを見ていても、専任でドラマトゥルクと書いている場合はわかる。けれど、プロデューサーや制作と兼ねる形でドラマトゥルクと書かれると、「それっていったいなんなの?」と言いたくなる。プロデューサーや制作者は、元々ドラマトゥルクの要素を含んでいるはずではないのか。 創作過程で劇作家・演出家をサポートし、参考資料を集め、助言を行なう制作者は大勢いる。公演企画書や助

  • どんなカンパニーでも東京なら3,000人動員出来る | fringe blog

    この記事は2010年3月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 若手カンパニーにとって、動員の目標はまず1,000人、そして次の目標が3,000人になる。3,000人を超えれば公演収支にもある程度の余裕が生まれ、「業」としてのカンパニー経営が見えてくる。演劇を「業」として成立させるためには、やはりこれぐらいの観客は獲得しなければならない。動員がすべてではないが、表現活動を継続するための目標値として、すべてのカンパニーが自覚すべき数字だと思う。 私は、かねてより「どんなカンパニーでも東京なら3,000人動員出来る」と公言してきた。もちろん旗揚げ直後は無理だが、段階を踏んで手法を間違えなければ、一定のクオリティを持った集団なら3,000人集めることは充分可能だと思う。エンタテインメントに限らず、観客を選ぶ作風であっても同じだと思う。決して妄想ではなく

    indigoworks
    indigoworks 2010/03/09
    "日本が美術展の1日あたり観客動員数世界一(05年~08年、英国「The Art Newspaper」調べ)"
  • 地域のアートマネージャーの雇用環境1 | fringe blog

    この記事は2010年2月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 地域演劇において、アートマネージャーと呼べる職業は、一部の大都市をのぞけば文化行政関連部署(芸術文化財団や公共劇場など)にしかいない。といっておおよそ間違いないでしょう。 今回は、地域のアートマネージャーの雇用環境について考えてみたいと思います。 そのなかでも地域の文化行政関連部署にいる地域演劇アートマネージャーの雇用形態の多くを占めると推測される「嘱託」という雇用環境について考えます。 福岡では、これらの環境で働く人が地域演劇の振興に思い入れをもち、重要な役割を果たしています。 そしてそれらの人は「嘱託」という雇用環境であるため、一定年数の経過後はその芸術文化財団や劇場を離れ、違うポストにいくことなります。 これは自分の経験を通して思うのですが、地域演劇の状況に通じ地域の表現者と信

  • 公演で黒字を出すということ | fringe blog

    この記事は2010年2月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。 有川浩氏『シアター!』を読んで、その後考えたことを書いておきたい。 公演会計で支出が収入を上回っているという実態は、経済的にはやはり「業」とは呼べないもので、一般的にはアマチュアの趣味ということになってしまう。もちろん、チケット代に見合った作品を提供している自負は誰もが持っていると思うので、対価としてのクオリティという意味ではプロ意識があると思うが、経済的には「業」ではない。創業時は赤字でも黒字転換を目指すのが「業」であって、赤字があたりまえと思ってしまったり、公演以外の事業で補填するのが当然と思うのは違うのではないかと感じる。 小劇場演劇の世界で、公演収入だけでべていくのは非常に困難だと思うが、少しでもいいから黒字にして、それと他の収入を合わせてやっていけるような状況をつくり出す

  • 有川浩氏『シアター!』は、ライトノベルの姿を借りた小劇場界へのダメ出しだ | fringe blog

    物語は、負債300万円を抱えて解散の危機に瀕したカンパニー・シアターフラッグ(動員約1,500名だが毎回赤字)に対し、主宰の兄(中小工務店勤務のサラリーマン)がお金を貸す代わりに、今後2年間の収益から完済を迫るもの。カンパニーの収支はすべて管理する名目で、公演予算とそれに伴う各種発注、票券管理まで手掛ける兄だが、人は制作者とは思っていない。父親が売れない役者で早死にした過去もあり、社会人の醒めた目で小劇場界に素朴な疑問を呈し、それを一つずつ改善していく内容だ。 危機の原因は、これまで多すぎた出演者(約20名)を絞った戯曲を書いたところ、劇団員の反感を買って半数が退団したというもの。赤字を立て替えていた制作者も、彼氏である俳優と共に退団。そこでこれまでの返済を迫られ……という小劇場にありがちな設定。沢城氏をモデルにしたのだろうか、そこへ人気声優が入団希望で現われ、新生シアターフラッグの公演

  • 「CoRich舞台芸術!」への映画登録 | fringe blog

    「CoRich舞台芸術!」が映画『曲がれ!スプーン』をデータ登録したことについて、劇評ブログ「休むに似たり。」を主宰するかわひ_氏が、掲示板などで疑問を呈している。 小劇場関係者が多数関わる映画として、「CoRich舞台芸術!」が応援するのは構わないが、それを「CoRich舞台芸術!」のデータベースに収録してしまうのはいかがなものか、という指摘だ。これは私も全く同感。映画を応援するため、特設ページで特集したり、バナー広告を掲載するのはいい。もっと映画とコラボして、サイトのデザインを喫茶店風に買えたり、アイコンをスプーンにしてもいいくらいだ。けれど、「CoRich舞台芸術!」の中身のデータとして映画を登録してしまうのは、意味が全く異なる。CoRich運営事務局は、 と回答しているが、応援することとデータベースの定義は別だ。かわひ_氏はプロモーションの手法に違和感を感じているようだが、私はもっ

    indigoworks
    indigoworks 2009/11/15
    本来、舞台作品を登録すべきサイトに、小劇場演劇が原典のメジャー映画が登録され、それを運営側も受け入れてしまい、反発が起きているというお話。
  • 『小劇場ワンダーランド』 | fringe blog

  • オリジナルグッズ | fringe blog

    indigoworks
    indigoworks 2005/09/27
    バックナンバーを探さなくては
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