カリフォルニア沖、水深3300メートルの海底から、新種の肉食の海綿生物が発見された。その形状は複数にわかれた根のような部分から、放射状にハープの弦のような枝が生えており、この枝を使って罠をしかけ、先端についたフックを使って小さな甲殻類を捕食するという。
高校生らが研究発表 国の特別天然記念物、阿寒湖(釧路市)の球状マリモが5~10年でバレーボール大まで育つことが、地元の高校生らによる成長速度の計測でわかった。また外来種のウチダザリガニの食害で将来、マリモが短期間で壊滅する可能性があることもわかった。いずれも小中高校生による研究の成果で、18日、釧路市内のホテルで発表した。 調査は地元の保護団体「阿寒湖のマリモ保全対策協議会」が企画し、釧路市教育委員会の若菜勇学芸員(54)が、学術的な分析を監修した。 マリモの成長速度を測ったのは、釧路明輝高校3年藤原誠也さん(18)ら約20人。人工栽培したマリモの断片から作った直径約2センチの人工マリモの成長を、2010年7月末から4か月間観察。直径が年2~4センチのペースで増えることを突き止めた。 マリモはかつて「300年かけてバレーボール大になる」といった俗説が流布し、最近は「数年程度で育つ」と推測さ
アフリカのタンガニーカ湖に生息する熱帯魚が、交配相手を認識して協力しながら口内で稚魚を育てていることを、京都大大学院の高橋鉄美研究員らの研究チームがDNA解析で確認した。英科学誌バイオロジー・レターズ電子版に23日発表した。 口内保育をする魚は他にも存在するが、群れで生息する魚のペアが互いに口内保育をしていることが確認されたのは初めてという。 この魚はカワスズメ科のロトゥンディベントラリスで、成魚でも体長は約5センチ。500匹から数千匹の群れを成して生息。雌は産卵後、口内で稚魚を育て、その後は雄が稚魚の半分を受け取る。群れで泳いでいるためにペアが分かりにくく、雌が交配相手の雄に稚魚を渡しているのかは不明だった。 研究チームは雌9匹と雄14匹、口内にいた稚魚72匹のDNAを解析。その結果、雌雄の成魚と稚魚の間で、同じ遺伝子配列を持つ「親子」の存在が確認された。自分の遺伝子配列と異なる稚
サメが強いのはその外面だけではないようだ。新しい研究から、サメの体内に存在する物質に、即座にウイルスの増殖を食い止める性質があることがわかった。 ツノザメ目のサメの組織から見つかったコレステロールに類似した物質が、デング出血熱や肝炎などの難治性の人間の疾患を起こす複数のウイルスと戦う性質を持つことが、新たな研究で判明した。 この化合物はスクアラミン(squalamine)と呼ばれ、癌や眼疾患などの病気に関しては既に人間を対象とした臨床試験も始まっている。数百人の被験者がこの物質を投与されているが、今のところ大きな副作用は出ていないという。 今回の研究では、スクアラミンがウイルスのライフサイクルを阻害し、組織培養、生体内の両方においてその増殖を食い止めることが明らかになった。 細菌感染の治療薬は数多く存在するが、ウイルスに対して効果を発揮する医薬品は非常に少ない。既存の抗ウイルス剤の
琵琶湖:動物2倍に 90年論文と比較、1235種確認−−日露研究グループ /滋賀 毎日新聞 5月12日(木)13時41分配信 琵琶湖の動物が2倍に? 日露の淡水生物の研究グループが琵琶湖に生息する生物の種類を調査し出版した論文集で、動物の種類が20年前のデータに比べ2倍以上に増えたことが分かった。研究の中心になった県立琵琶湖博物館(草津市)のマーク・グライガー上席総括学芸員(54)は「多様性は研究が進むほど解明される。守るべき琵琶湖にはこれほどの生物が生きていることを知ってほしい」と話している。【村瀬優子】 ロシアのバイカル湖で生物を研究しているオレック・ティモーシュキン博士や同博物館の学芸員ら計45人が調査。生物の総数は1769種類を確認した。うち動物は90年の論文が592種だったのに比べ1235種と2倍以上になり、植物も同506種から534種に増えた。 グライガー学芸員らによると、
約10年前にスペイン沖でダイオウイカの死骸が複数見つかった際、船舶の強力なパルス音が致命的なダメージの原因と推測されていた。今回、その証拠となり得る研究成果が発表された。 人間の活動で発せられる低周波音が、クジラなどの海洋哺乳類だけではなく、イカをはじめとする頭足類にも影響を及ぼす可能性が判明した。海洋哺乳類が低周波のパルス音に弱いことは以前から指摘されている。 「研究結果は、海洋の騒音公害の影響を受ける海洋生物がこれまでの想定よりはるかに多いと示唆している」と、研究を率いたミシェル・アンドレ(Michel Andre)氏は言う。同氏はバルセロナにあるカタルーニャ工科大学で海洋生物音響学を研究している。「海洋の騒音が、“自然のソナー(音波探知機)”を使用して移動や狩りをするイルカや クジラに多大な影響を与えることは既にわかっていた。今回、聴覚に依存しないとされる無脊椎動物にも深刻な影
膀胱をコントロールすることは、自身をコントロールすることに他ならないのかもしれない。Psychological Scienceに掲載された研究結果によると、トイレを我慢しているときの方が判断力が向上するそうだ(ScienceDaily、本家/.)。 この研究では被験者に750ccの水を飲ませ、それが膀胱に達すると考えられる40分後に被験者に8つの質問に対し判断を下させたとのこと。各質問は直近に小さな報酬を得るか、もう少し待ってより大きな報酬を手にするかを選ぶ内容であった。 その結果、トイレを我慢している被験者の方が後により大きな報酬を得ることを選択する傾向があったとのこと。生理的欲求を我慢している状況には別の事柄に対し自制心を保つのは難しいと思われていたが、結果はその逆となったそうだ。 今後人生の重大な決断は、トイレを我慢した上で行うのが良いかもしれない。
イルカが仲間やシャチなどの外敵を視覚でも判別できる可能性が高いことが、佐世保市の水族館「海きらら」と常磐大学(水戸市)の共同実験で確認された。潜水艦の水中音波探知機(ソナー)のように鼻から発する超音波で餌を探したり仲間の鳴き声を聞き分けたりできる聴覚については知られていたが、視覚の解明は進んでいなかった。体の動かし方の違いで仲間を見分けたりサインを送ったりしていることも考えられるという。(河津佑哉) 実験は昨年4〜6月、同館のイルカショーで活躍するハンドウイルカ「ナミ」(メス、6歳)を対象に行われた。事前に水中で動きを止め、水槽の外側の写真に40〜50センチ離れたところで向き合えるように訓練したという。 まず、透明な水槽の外側に置いた40インチのテレビ画面に、ハンドウイルカの写真と、シャチやハナゴンドウなど異種の写真を同時に5秒間、映す実験を繰り返したところ、ナミが目を向けた時間は、ハンド
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