シリーズ「現場から、」アメリカ大統領選挙です。共和党の候補者レースが注目される一方で、23日に予備選挙が行われるニューハンプシャー州では、バイデン大統領の民主党が異例の混乱に直面しています。記者「予備…
『国家はいかに「楠木正成」を作ったのか 非常時日本の楠公崇拝』(谷田博幸 著) 昭和初期の歴史学界や教育界等において、楠木正成の忠臣像がいかに喧伝されたのかを検証したのが本書である。しかし著者の視線は、実は過去ではなく現代に向けられている。本書の真の目的は、近年見られる楠公(なんこう)顕彰の動向を批判し、警鐘を鳴らすことである。 本書で参考文献に挙げられている拙著『南朝の真実』(吉川弘文館、二〇一四年)で、知覧特攻平和会館に展示されている特攻隊員の遺書の多くが楠公父子に言及していることを指摘したとおり、戦前の楠公崇拝教育が日本人にきわめて大きな(負の)影響を与えたことは厳然たる事実である。また本書で批判される平成二八年(二〇一六)開始の産経新聞の楠公顕彰キャンペーンでは、実は評者も取材を受けた。評者は室町幕府執事高師直(こうのもろなお)を現実的な改革派政治家として高く評価しており、それにつ
地政学が一般にそれほど知られていない最大の理由は、なんといってもドイツ地政学にある。 「ドイツ地政学」(ゲオポリティーク:geopolitik)は、地政学の知的伝統を20世紀後半に歴史の闇に葬り去る上で、大きな役割を果たした。 ドイツ地政学そのものは、19世紀後半のドイツに生まれた。そして、20世紀初頭にナチス・ドイツに活用され、その拡大主義や人種差別主義を支える理論的支柱の役割を果たした。それゆえ悪名高くなったドイツ地政学は最終的には第二次大戦の終了と共に終わった。 ここではその複雑さを踏まえながらも、歴史的に大きな役割を果たした2人の人物について、話を進めていきたい。 ドイツ地政学の祖:ラッツェル フリードリヒ・ラッツェル(1844~1904)は、「政治地理学」(political geography)の元祖として知られている学者。彼の主著のタイトルは、まさに『政治地理学』(1897)
2017年04月22日17:04 カテゴリ法/政治 安倍「一強」は民主党の掲げた「政治主導」の実現 「一強」を批判する朝日の政治部は、安倍首相が特異なファシストだといいたいのだろうが、それはお門違いだ。本書も指摘するように、2000年代に日本で政治の集権化が起こったことは政治学の常識である。具体的には首相および首相周辺の政治家・官僚の役割が強まった 各官庁の内閣からの独立性が弱まった 政府外の与党議員や利益集団の政治力が低下したこれは多くの分野で共通に観察される傾向で、最初に実現したのが小泉政権だったが、その後は揺り戻しがあった。それを空想的な形で実現しようとしたのが、民主党政権の掲げた政治主導だった。これは民主党にそれを実現する組織がなかったので散々な失敗に終わったが、政治主導が消えたわけではない。 本書は外交・安全保障だけでなく、農業、電力、税制など多くの分野で政治主導が強まったと分析
山伏の日々 あなたを苦しめてる呪いは、百五十年前のあの時から始まった。そう、それは「明治維新」。未だに人々を苦しめ続けている大悪霊「明治維新」の憑き物を落とします。 世界政府系の陰謀論はこのハートランド理論を裏返しにして、更に世界を支配者と被支配者に分ける左翼の階級闘争史観をミックスしたもんだね。 よく陰謀論者が、支配者が我々を右と左に分けて分断統治してるんだ!我々は踊らされてるんだ!と上から目線で自分だけ枠外にいると勘違いして自己陶酔している主張を目にするが、違う。 まったくの階級闘争史観に取り込まれていることに気付かず、自分で勝手に踊ってるんだよ。 踊らされてるんじゃなく、自ら踊ってるんだ。 人は愚かな絵描きのようなもんで、自分が描き出した世界に自ら怯えてる。 世界は自分の心が作り出すものなのだ。 まぁ、思想を学んだことのない人は自分がどの立ち位置にいるか分からないし、振り回されてるの
2011年12月09日23:14 カテゴリソ連の話 ソ連時代の選挙 12月4日にロシアの下院選挙が行われました。「選挙しなくても結果がわかるから」と会社のみなさんは無関心で、選挙が話題にのぼることはありませんでした。うちのベビーシッターはプーチンのファンなので、投票する党が前から決まっていたみたいです。タチアナはというと・・・このブログではこのような話はしないと決めていますので、内緒にしておきます。 選挙と言えば、ソ連のとき(1970年代後半)の思い出があります。当時子供だったので、あくまでも子供目線の話です。 一つは、「選挙」と言えば「普段お店で売ってないような食べ物が手に入ること」でした。選挙に一人でも多くの人に来てもらうために国は各投票所で売店を設けて様々な食料品を出しました。タチアナも必ず母親についていって、一緒に行列に並んで買い物をしました。こうしてごちそうは、ソ連の選挙のちょっ
筑波大学名誉教授 中 川 八 洋 「一億玉砕」が右脳に「鬼畜米英」が左脳になった、十歳の西尾幹二少年 ベストセラー『国民の歴史』の624頁にある「西尾少年の手紙」を読んだとき、すぐ脳裏をよぎったのが、日本国民を日本共産化/アジア共産化のための戦争に駆り出す“洗脳のための四文字魔語”「鬼畜米英」のスローガンだった。「鬼畜米英」は1970年以降では誰も思い出すこともない死語だから、参考までその一つを紹介する。 敗戦数ヶ月前の1945年3月、封切られた戦争鼓舞の対国民洗脳映画『撃滅の歌』のテーマ歌「米英撃滅の歌」の三番が次。この作曲は山田耕筰、作詞は野口米次郎。 「草は燃える殲滅の時は今だ 鬼畜米英 断じて斃せ 山が彼奴らの墓標だ墓石だ 山が彼奴らの墓標だ墓石だ」(注1、1945年)。 次に、「西尾少年の手紙」は、ポツダム宣言受諾の昭和天皇のご聖断を拒否して、日本は対英米戦争を続行すべしとあ
筑波大学名誉教授 中 川 八 洋 歴史をいっさい学ばない“動物化した日本人” 歴史は人類の叡智の宝庫である。歴史に学ばないとすれば、いかなる国家も、叡智という羅針盤なしに、嵐の荒海に漕ぎ進まなければならない。その行く手は確実なる遭難であり、死路となるのを避けられない。 まさしく歴史に学ぶことは、未来という真っ暗な闇を照らすただ一つのサーチライトである。だが、大正時代よりこの方、およそここ百年にわたって、日本は歴史に学ぶことをしなくなった。日本は、歴史を排斥し過去を断罪し、未来に向かって「歴史の法則」に従えばユートピアにたどり着くとの“麻薬”、社会主義思想(マルクス主義)を過剰吸引し狂ってしまった。 百年を経てもなお歴史を復権しない日本とは、言うならば、過去を切断し歴史を排斥する歴史排斥病の重病人。しかし、ヘーゲル/コント/ミル/マルクスらの、反・歴史の「歴史主義」のドグマ(備考)にどっ
ナチス・ドイツの反タバコ運動(ナチス・ドイツのはんタバコうんどう)とは、ドイツ人医師が初めて喫煙と肺癌との関連性を確認して以降[1][2]、現代医学に準ずる研究として十分に認められるやり方でタバコの害を発見したことを受けてナチス・ドイツ政権が喫煙に対する反対運動[3]を開始したものである。 解説[編集] ナチス政権のこの反タバコ運動は近代史における最初の公共禁煙キャンペーンと云われ[4]、反タバコ運動は20世紀初頭から多くの国々に広がった[5][6]が、ナチス政府から支援をうけたドイツ以外では大きな成功をおさめることはなかった[5]。このドイツでの禁煙運動は1930年代および1940年代初頭における世界でもっとも強力なもので[7]、ナチ党指導部は喫煙を(一部は公然と)非難した[7][8]。喫煙とその健康に及ぼす影響に関する研究はナチスの指導のもとで進められ[9]、それは当時この類ではもっと
メインコンテンツに移動 検索 すべて 本文あり 詳細検索 タイトル 内容記述 著者名 著者所属 著者ID 出版者 刊行物名 日付 巻 号 開始ページ 終了ページ DOI 各種ID 資源タイプ 出版タイプ 助成機関名 プログラム情報 機関 学位授与機関 学位授与番号 検索 並び替え
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く