ので、コミュニケーションがうまくいかない原因は、根本的にはこの「言葉の海」の差による。 ある言葉がどういうシチュエーションで使われるのか、特定のシチュエーションでよく使われる語は、その語自身がもともとフラットな語であったとしても、そのシチュエーションに引きずられたニュアンスを含むようになっていくように思う。共起表現にネガティブな語が頻出する語はネガティブな語として扱われやすい。 ぼく自身の体験では、フラットなつもりで「まかりとおる」という語を使ったら、かなりネガティブな語として受け止められたことがある。「通用する」をちょっとおおげさに言う程度の語だと思っているけれど、それは自分の「言葉の海」の話にすぎず、おおよそ否定的なシチュエーションで使われる語だから、否定的なニュアンスを持つと感じる人がいてもそれは不思議ではないかもしれない。 最近ちょっと話題になった「評価する」なんかも、単に「評価す