前回デザインが事業貢献できることを経営層へ説明するメモを書いたのですが、今回はロシア構成主義のデザイナーを通じ、100年前にデザインの思想がどのように形づくられたかを探ります。ちなみに私は大学でロシア・アヴァンギャルドを学び、卒論をロシア構成主義で書く位のデザインオタクでした。 今回の内容は下記です。 1.デザインイノベーターとしてのロシア構成主義者 2.概念を形として表現する、新たな方法論 3.機能的で実用性あるデザイン 4.領域を融かした集団としての活動 5.デザイナーに求められたあり方 デザイン・イノベーターとしてのロシア構成主義者 ロシア・アヴァンギャルドは1910-1930年代に盛んとなり「文学・写真・映画・絵画・建築・デザイン」などあらゆる芸術家を巻き込んだ運動です。ロシア・アヴァンギャルドの中にはさらに複数グループがあり、その中の一つがタトリン・リシツキー、ロトチェンコによる