衆院予算委員会で立憲民主党の岡本章子氏の質問に答える岸田文雄首相=国会内で2023年2月8日午後1時17分、竹内幹撮影 岸田文雄首相は8日の衆院予算委員会で、LGBTQなど性的少数者や同性婚に対する元首相秘書官の差別発言について改めて陳謝し、「多様性を尊重」するとの政府方針に変わりはないと強調した。差別発言を機に当事者団体には同性婚などの法制化を求める署名が続々と集まり、野党も性的少数者の権利擁護に向けた法制化要求を強めている。 「私自身も(父親の仕事の関係で暮らした)ニューヨークで小学校時代、マイノリティー(少数派)として過ごした。これまでお会いした、女性だから、高齢者だから、LGBTだから、という理由で役割や能力を十分に発揮できなかった方々の思いも土台になっている」 首相はこの日最初の質問に立った自民党の宮下一郎氏に対し、神妙な面持ちでこう答弁した。元秘書官の差別発言を巡り「不快な思い