「ミッドタウン」の図書館裏 学校 郵便局 図書館 公共の会館 道の駅 小さなスーパー ガソリンスタンド そして村でたった一つのコンビニ 等々 そこを うちでは「ミッドタウン」 と よんでいる。 その図書館の裏に咲く桜は 咲き誇るでもなく 川の堤に沿って ひっそりと咲いている。 桜の木の下。 ベンチに座り ローソンのココアを啜る。 川向こうの比良山系は黄砂で煙り 野鳥の声が響く。 この桜を見逃した春は 残念な気持ちがしばらく残るのだ。 だから 今日も車で片道30分 やってきた。 行き帰りに眺めた 山に咲く こぶし 山桜。 ほんの暫くの春の 朧げな風景を 心に留めて 明日を生きるのは 私にとって幸せな事だ。