副操縦士としての最後の飛行を終え、タラップを降りる大西卓哉さん=25日、東京都大田区の羽田空港、中里友紀撮影 国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗する10年ぶりの新宇宙飛行士候補に選ばれた全日空(ANA)副操縦士の大西卓哉さん(33)が25日、松山発羽田行きのANA584便に乗務し、ANAでのラストフライトをした。午前10時50分ごろ、曇り空の中、両親ら乗客220人を乗せたB767―300型機が、無事に羽田に到着した。 同僚らに出迎えられてタラップを降りた大西さんは「感無量です。ANAでの経験を生かし、今後はこの空のもっと向こうから、夢と感動を届けたい」と語った。 大西さんは東京都生まれ。98年に東大工学部を卒業してANAに入社し、B767型の国内線・国際線の副操縦士として活躍した。「行ったことがない所に行きたい」と上司の理解を得て宇宙飛行士の試験を受け、500倍とも言われる難関を突