カネボウ化粧品の、いわゆる「美白」をうたった化粧品の問題。肌の色が抜けてまだらに白っぽくなる症状が相次ぎました。製品の回収が進められていますが、症状を会社側に連絡してきた人は、1万人を超えています。 なぜこのような健康被害が起きたのか、見えてきた問題と再発防止策について、考えます。 色がまだらに抜け落ちる白斑は、顔や首、手、腕などに起きています。美白化粧品を使うのをやめることで、多くの人が回復していますが、1年以上白斑が消えない人もいるといいます。 そもそも、「美白」とはどのような効果のことでしょうか。 「メラニンという色素の生成を抑えてシミ・ソバカスを防ぐ」という薬事法で定められた効果、このことを「美白」と呼んでいます。 皮膚にある細胞の中では「メラニン」という色素ができ、肌の色が濃くなります。 カネボウの製品では、新しく開発した「ロドデノール」という成分が「メラニン」ができ