ヘッジファンド運営会社のダイモン・アジア・キャピタルは、香港の主要なビジネス街がある中環(セントラル)でオフィスを拡張している。現地で高級オフィスの空室率が過去最高を記録し、賃貸料の下落傾向が続く中で、香港勤務を希望する社員のニーズに対応する。 ダイモンがリース契約を結んだのは、香港ランド・ホールディングスが所有する複合商業施設「ランドマーク」にあるエジンバラタワー内のオフィスで、面積は7000平方フィート(650平方メートル)。シンガポール在勤のケネス・カン副最高経営責任者(CEO)が明らかにした。新オフィスの収容能力は70人余りと、ネクサスビルにある現在のオフィスから倍増するという。 カン氏は、「香港での勤務を選択する人材が増加しているため、より広いオフィスの必要性が生じ、今年に入って適切なスペースを探すことになった」と説明。「ダイモン・アジアにとって香港は依然として主要な市場であり、