George A. Miller, language, and the computer metaphor of mind. - PubMed - NCBI 心理学史の論文。認知革命前後の話を扱っている。 1950年代、計算機のメタファーは心理学に革命(認知革命)をもたらしたと言われる。それまで主流だった行動主義──つまり、心理学の対象は直接観察できない〈心〉という謎めいたものではなく、外面的に観察できる行動なのだという発想──は打ち捨てられ、「心は存在し、心理学者の仕事はそれを研究することなんだ」と多くの心理学者は考えるようになった。 この論文では、「なぜ計算機のメタファー──つまり人間の心を計算機のようなものだと考えること──がそのような力をもったのか」という問いを扱っている。確かに、よく考えると、これは奇妙な事態だろう。何しろ、心をもたないもの(計算機)とのアナロジーが、なぜか心理学