見里が、東京藝術大学大学院修了制作として完成させた本作。グリム童話「狼と七匹の子山羊」をもとにした本作では、児童虐待などの社会問題にスポットが当てられており、狼に食べられかけたヤギの子供たちが暮らす家に、1匹だけ消化され見つからなかった子ヤギの代わりとして、母ヤギが人間の少年を連れて来ることから物語が展開する。 本作は、国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)2019のジャパン部門優秀賞を獲得。SSFF & ASIAの受賞時に、見里は「映像とは悪く言ってしまうと、見る人の時間を奪ってしまうものだと思っています。だからこそ見て良かった、楽しかったと思ってもらえるような表現や演出、為になったと思ってもらえるようなメッセージを含めることが大切だと思い制作をしました」と語り、「見て欲しいポイントは人形の顔の表情です。撮影の際は人形の生き生きとした表情