俺には創作に対して強いコンプレックスがある。 創作活動に人一倍憧れているのに俺には技術も無ければ楽しむ心も無い。 下手クソな漫画を描いている友達を「ネットでもっと上手くて面白い漫画が読める」と嘲笑った。 歌い手志望とか言ってる奴の下手クソな歌を「プロで活動するアーティストの足元にも及ばない」と嘲笑った。 つまらないフリーゲームを「コンシューマーには素晴らしい作品がたくさんある」と嘲笑った。 数年後、俺が嘲笑って来た人間は努力を重ねて何人も成功していた。 一方俺は、インターネット評論家。 何も技術を持たず、何処から目線で創作活動を行うアマチュアを叩いて生活する日々。 本当は俺もずっと創作がしたかった。 プロが作る作品をたくさん見て、憧れて、見当違いな理想を掲げ、自分の技術とのギャップで苦しみ、挑戦する人を杭に見立てて打つ事で気を紛らわせて来た最低な人生。 常に周りからの評価を気にしてしまい、