【パリ=白石透冴】フランス政府が若者に文化体験向けクーポン300ユーロ(約4万円)を無料配布したところ、日本の漫画本が主な使い道になっている。シリーズをまるごと買う人も多く、日本文化の人気ぶりを改めて示した。仏メディアからは「ただの漫画のクーポンになりつつあるのでは」との声も出ている。仏政府は5月21日から、文化に関わる体験や商品に使えるクーポン「文化パス」を18歳の仏在住者全員を対象に配布し
世界で人気を集める日本のマンガ。その原画を守り、後世に伝えようと奮闘した男がいた。『釣りキチ三平』の著者、矢口高雄氏だ。故郷の秋田県では、横手市増田まんが美術館の設立に尽力。これまで40万点の原画を収集してきた。『釣りキチ三平の夢 矢口高雄外伝』(世界文化社)を出した藤澤志穂子氏が解説する――。 マンガ家・矢口高雄が憂いた「原画」の行く末 私の手元には『釣りキチ三平』生みの親で、昨年11月にすい臓がんにより81歳で死去したマンガ家の矢口高雄氏から送られた絵ハガキが何枚かある。 矢口氏はスマホもパソコンも使わないアナログ人間で、イラストを印刷した何種類かの絵ハガキにメッセージを書いてよく送ってくれた。最後のメッセージは、「三平くん」が渓流で魚を釣り上げるイラストの余白にギッシリ書き込まれていた。 私は全国紙の秋田支局長として2016年に当地に赴任、秋田出身の矢口氏に関心を持ち、評伝の取材を重
誰もが知りたい『鬼滅の刃』大ヒットの理由。 これはどれほど丹念に作品と向き合っても答えは得られない。 なぜなら人の繋がりから生じる偶然の結果だからだ。 なぜ大ヒットしたのかという疑問 この『鬼滅の刃』解説記事に対する反応が興味深い。 このnoteは『鬼滅の刃』の導入を解説したものだ。どうやって読者を1ページ目から引き込むか、その「技術」と「困難」について書かれている。これに対し、ブコメはほぼ批判一色となった。 書いてある内容は決して間違っていないし、かなり細かく説明されている。なのになぜ批判が多いのか。コメントの内容は主に以下の2点となる。 『鬼滅の刃』に限った話ではない 長い 先に後者についてだが、「長い」ということは必ずしも悪ではない。スクロールバーが点になるような記事でも、好意的なコメントが多いこともある。結局のところ「長い」という批判が意味することは、自分の知りたいことが書かれてい
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