タグ

ブックマーク / adv.yomiuri.co.jp (2)

  • 読売ADリポート ojo:adv.yomiuri

    マーケターは時に胡散臭いと言われることがある。怒ってはいけない。事実、胡散臭いのだ。なぜなら、マーケターというのは「まだ誰も見たことのない風景を見てきて、それについて語る」人のことだからだ。 問題が解決されて、商品が飛ぶように売れるようになった暁、つまり成功像をありありと描くのが仕事。まだ誰も見たことのない風景というのは、つまり「未来」のことである。胡散臭くないわけがない。 ダメなマーケティングプランというのは、誰からも見えている風景しか書かれていないもののことを言う。いくらデータ分析が緻密だろうと、美麗なチャートが描きこまれていようと、それが「現在」についての言及に終始しているならば、マーケティングプランと呼ぶには値しないのである。それは問題の再描写にすぎない。 マーケティングを学ぶ、ということは、データ分析の方法や、チャート表現のレパートリーを増やしていくことではない。風景の描写技術

  • 読売ADリポート ojo:adv.yomiuri

    広告やマーケティングの講義をやれ、という依頼を頂戴することが増えてきた。広告の仕事を始めて、はや20年、私の経験が少しでも若い人の役に立てば、と時間が許す限り引き受けるようにしている。  よい講義とはどんなものだろう。私が目標にするのは、聞く人にとって「初めて自転車に乗れた時のような感覚」を味わってもらえるような講義だ。細かなハウツーではなく、「あ、マーケティングって、そういうことだったのか」という大きな直観を持ち帰ってもらえたらと思って喋っている。  広告の仕事を始めた頃は、他人の思いつかないユニークな企画を考えてやろうと、とにかく気負っていた。その割には、どこかで見たような企画だったり、あるいは奇抜すぎて良いのか悪いのか判断つかない実現性の無い企画しか出てこない。どうやったら独創的な企画を思いつくことができるんだろう、やっぱり才能なのかなあ、と周囲の優秀な先輩方の企画を見て気ばかり

  • 1