映画界や美術界でセクハラが告発されるなど、近年、表現に関わる分野でのハラスメントが問題となっている。ハラスメントはなぜ起きてしまうのか。 その背景を探るため、ハラスメント問題に取り組む「表現の現場調査団」が、10分野の男女比率を調査したところ、教授や審査員、評論家、監督など、表現者を評価・指導する側の立場が男性に偏っていることが明らかとなった。 調査団が8月24日、調査結果をまとめた「ジェンダーバランス白書2022」を公表した。 https://www.hyogen-genba.com/gender 結果を踏まえ、調査団は、ジェンダーバランスの不均等は、ハラスメントの温床になりやすいだけでなく、多様な表現の妨げになると指摘。よりよい表現を生み出すために、これらのデータに基づいた議論が必要であるとしている。 ●「文化にとっても多様性失われる」 今回、10分野(美術・演劇・映画・文芸・音楽・デ