アプリの正式なリリースは2013年。2016年現在、無料アプリとしてダウンロード総計が5万超。無料のゲームアプリなどと比較すれば小さな数字だが、リピート使用率は9割。有料版の法人会員も増え続け、ソフトバンクをはじめ、障害者雇用を行なう大手企業、官公庁、教育機関が次々に導入を進めている。先日、小池百合子東京都知事が主催した政経塾「希望の塾」においても講演中に「UDトーク」が活用され、用途の幅は広がり続けている。 音のない世界で生きる聴覚障害者と健聴者との会話は、手話や筆談が一般的。しかし現実の問題として、健聴者が手話を覚えることは時間がかかる。筆談も1対1の会話でないと難しい時がある。その中で現れた「UDトーク」は、健聴者側のハードルが低く、多人数でも使える、新たなコミュニケーション手段として注目されている。 「UDトーク」を開発したのは、Shamrock Records青木秀仁さん。元々は