※映画館で観た直後にガッと書いたので 逐次加筆修正する可能性が高いです。 罪な映画だと思う。 罪深い映画ではなく、罪な映画だ。 映画が必要でなくなってしまいそうな時代に、 映画が必要なんだということを、 土俵際で粘るような映画だ。 これが求められるのもまんまとわかる。 ヴェンダースにマーケティング的な下心は ほとんどないだろう。 でも結果的にこの映画が広く支持されているのは 意地悪な言い方をすれば、わかりやすく 「デジタル・デトックス・ポルノ」だからだ。 仕事で必要だから。 話題に乗り遅れるから。 楽しいものを追いかけたいから。 そんな紋切り型の言い訳で デジタル世界に接続し続けて生きている現代人が、 「同じ時代にこんな生き方ができるのか」 と憧れるには十二分なアイテムが ぴったりと敷き詰められた平山(役所広司)の生活。 あざといくらいにアナログな生活。 イヤホンをしない。 スマホを使わな